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安倍自民党はそんなメディア戦略で大丈夫か?

 ドワンゴ側からしてみれば、NHKも入らないような国会・委員会中継もしてるじゃん、といった憤りがあるのも分かるのだけれど、安住淳民主党幹事長代行が述べた「極めて偏った動画サイト」が誹謗中傷というのは、残念だけど無理があるよなぁ、というのがParsleyの印象。

 元切込隊長氏もご指摘のように(参照)、ニコニコアンケートを使った「ネット世論調査」は新聞社の世論調査と乖離があるし、ユーザー属性が67% /33%と男性偏重で若い世代が多いといった特徴が影響することも事実だったりする。しかも自民党や共産党の特集チャンネルをやっていて、全政党に平等な情報を提供できているかというと、必ずしもそうではないというジャッジをなされても致し方ないよねーと思う。

 だから、民主党がニコニコ動画も含めた各メディアが出席できる形での党首討論を逆提案したのは、彼らからすれば当然の選択だし、多様なメディアで放映・取材する場があるというのがベターなのではないだろうか。

 しかし、それよりも心配なのが、安倍晋三総裁と自民党のメディア戦略。
 ニコニコ動画にしろ、Facebookページにしろ、自民党にとっての支持層が可視化されやすいメディアで、なおかつ第三者の偏重による編集が介在せずに情報を発信できるという強みがある。

 ただ、この支持者と直接繋がることが出来るというのは諸刃の剣で、不支持の声や無関心層を実質「いないもの」と扱いがちになり、候補者や政策への支持を過大に見積もってしまいがち。それこそ2000年に加藤紘一氏がネットや2ちゃんねるでの支持を過大に見積もって盛大に自爆した故事を忘れてはいませんか、と思ったりする。

 まぁ、今回の総選挙は民主党政権の3年間が審判される側面が大きいから、よほどのことがない限り負けることはないだろうけれど、かといって大勝できるほどの状況ではないし、浮動票の獲得が重要だろう。その際に、ソーシャルメディアに特化した選挙戦術をしても支持者のパイは広がらない。
 逆に、党首討論で見せたように少しでも怯む姿勢を見せたとすれば、それまで支持者だとされていた層が手のひらを返すように離反してしまう可能性もあり得る。よく言われるように、敵にすると怖いけれど味方にしてもあまり役に立たないというのがネットユーザーの特徴なので、そのあたりを甘く計算しているとすれば危なっかしいなー。

 そんなわけで。ニコニコ動画、twitter、Facebookといったソーシャルメディアだと耳障りのいい言葉ばかりが届いて時流を見誤る怖さがあるから、自民党に限らず各政党には、実現可能かつ今後の日本にとって必要である政策を個別具体的にちゃんと掲げてネットを含めた各メディアを使い公知するという正攻法で臨んでほしいなぁ、と思う。

 しかしまぁ、今回の選挙で自民党のPR戦略は誰が担当しているのかは興味あるな。2005年の郵政選挙の際は世耕弘成氏が大きな役割を果たしたが、今回どのような役回りを果たすのかしらね。

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