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飲食店が独自の感染対策「黙食」を呼びかけ 「あれはダメ」「これはダメ」という“NG”が伝えられる中で必要なメッセージは

 コロナ禍で飲食業界が苦慮する中、様々な取り組みを行っている各飲食店。その中でも、感染対策を呼びかけても一部の客がマスクをせずに話すため他の客が不安になる状態を改善したいと、福岡のカレー専門店「マサラキッチン」が呼びかけた「黙食(もくしょく)」が話題になっている。

【映像】「黙食」のPOPを掲げる店内(7:20~)

 「静かにして」という呼びかけは人によって基準が変わってしまうため、直感的に伝わる表現に置き換えたという「黙食」。店主の三辻忍さんは「『こうすればいいんだ』『これを使いたい』という声をたくさんいただいた。他の飲食店でも新しいアイデアが生まれて、もう少し営業できたり、お客さんが来られる世の中になればいい」と話す。このPOPは飲食店が自由に使えるようSNSで共有している。

 この「黙食」について、BuzzFeed Japan News副編集長の神庭亮介氏は「非常にいいメッセージの打ち出し方。『黙食』というたった2文字だが、わかりやすく、届きやすい言葉だ。今政府から伝えられるのは“あれをしてはダメだ”“これをしてはダメだ”というNGのメッセージばかりで、“こうすればOK”“こんな風にしたら何とかなるよ”といった声はなかなか聞こえてこない。そんな中で、こうしたアイデアが草の根的に出てきたのは素晴らしいことだと思う」と話す。

 また、飲食店が生き残っていく策について、「ひとつはフードデリバリー用にテイクアウトを充実させること。もうひとつは、おひとり様向けを充実させるという方法もあるのではないか。『孤独のグルメ』の原作者の方が『俺の食に密は無い。がんばれ、飲食業界』とツイートして話題になっていたが、確かに“孤独のグルメ”であれば相対的に感染リスクは低い。1人で行って、サクッと食べて帰ってくるというのは、この状況で飲食店を支えるひとつのやり方だと思う」との考えを述べた。

 政府は、時短営業を拒否する飲食店に罰則を科すことも検討している。神庭氏は罰則に反対の立場を示した上で、「飲食店はコロナ禍で深刻な被害を受けているのに、あたかも“加害者”のように取り締まって罰を与えるやり方でいいのか疑問に思う。

店舗数が多く実効性に乏しいうえ、密告が横行しないかも心配だ。そういうことは平時にきちんと議論しておくべきで、このバタバタの最中に一気に私権制限を進めるのは危うい。“ムチ”をチラつかせて飲食店を脅かす前に、『黙食』や『孤独のグルメ』のような柔軟なメッセージの出し方を参考にしてはどうか」と指摘した。
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

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