2020年12月に九州に行った時のこと。緊急事態宣言前だが、コロナ感染拡大が大きく騒がれていた時期だが、福岡博多の飲食店でも熊本の飲食店でもカフェでも4〜5軒見て驚いたのは、暇そうな店員がずっとしゃべり続けていることだった。ある店では1人はマスクを外して話し込んでいた。
飲食店経営者は、コロナで倒産するかもしれないぐらいの強烈な危機感を感じているはずだが、残念ながらそれは末端には伝わらない。
そもそも社員ではなくアルバイト店員なら、忙しかろうが暇だろうが時給は変わらない。だから暇になって平然とベラベラしゃべってしまうのだ。
このままだと店が潰れるかもしれないと考えている個人飲食店や大手の飲食店経営者は必死だ。
感染対策を考え、売上減にならないよう対策を必死に考えている。
中にはお客さんに「黙食」を訴え、コロナで感染が拡大してしまう飲食の場での、マスクをとった飛沫飛ばしを防ごうと必死になって訴えている。
でもバイト店員はべらべらしゃべっている。
暇だから。時給は変わらないから。飲食店がクラスター多発で感染リスクの最も高い場面だと、2020年11月からすでに分科会から警告されていたにもかかわらず、暇だから店員同士でしゃべる。
そして1月に緊急事態宣言が出て飲食店が狙われてしまった。
しゃべりまくっている店員が、その店のオーナーだったらどうだろう?暇だからしゃべるなんて絶対にしない。時間が余ったのなら、たとえばSNSで発信してお客さん呼び込むとか対策考えるとか、しゃべっている暇なんかないはずだ。
でもアルバイト店員だから仕方がない。店が潰れようが関係ない。いや今の状況で自分たちがお金をもらっているお店が潰れるかもしれないとか、休業になるかもしれないとか、自分が解雇されるかもしれないとか、そんなこともイメージができない。
時間給で金もらえるなら暇な方がいい。店員としゃべって時間潰し。これだけ飲食店が問題になりマスクごしであろうとしゃべることが最もリスクが高い行為であるにもかかわらず。
飲食店経営者は政府に文句を言うことも大事だし、感染対策を考えることも大事だけど末端の店員まで事の重大さが伝わっているのか見直した方がいい。
時間給のアルバイトだから仕方がないのかもしれないけれど、コロナに限った話ではなく暇な時に何をさせるか?しっかり考えさせた方がいい。
私がマクドナルドで、アルバイトでマネージャーした時は暇な時のことも徹底して教え込まれた。
暇ならバイトのトレーニングをしろ!バイトのスキルアップをさせるいい時間だ!ただあまりに暇ならレーバーカットしてもいい。
*レーバーカットとは、バイトを早めに帰らせ人件費を浮かせること。
ただレーバーカットは極力するな!バイトの士気に影響すると。
どれだけ経営者が危機感を抱いていても、現場のアルバイトが現状のコロナ情勢に無理解で、暇だからしゃべっているようならますます客は離れていくだろう。