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【年末商戦期】、オンラインは小売売上高全体の26.5%!リアル店もDX投資はマストへ?

■全米小売業協会(NRF)は15日、昨年の年末商戦の小売売上高(オンライン販売含む)は前年比8.3%増となる7,894億ドルであったことを発表した。

8.3%増の伸び率は過去5年間の平均伸び率である3.5%増や2019年の実績4%増の伸び率の2倍以上となり、過去19年で最も高い伸び率となった。

パンデミックの影響で旅行や外食を控えたことで消費がクリスマス・プレゼントに向かったことが大きな要因。

NRFが11月に発表した予測では2020年の年末商戦期(11月〜12月期)の小売売上高は前年比3.6%〜5.2%増となるとのことだった。売上高は7,553億〜7,667億ドル(73.6兆〜80.1兆円)との予想範囲だ。なおNRFの小売売上高は自動車やガソリン、レストランなど外食の売上高は除いている。

同時期のオンライン販売も前年比23.9%の増加となり、2,090億ドルとなった。オンライン売上高は年末商戦期中、小売全体の26.5%を占めるにいたったのだ。

NRFの予想では当初、オンライン売上が前年比20%〜30%増の範囲で金額ベースでは2,025億〜2,184億ドルだった。

11月〜12月でも巣ごもり消費が見られ、DIYやガーデニングのお店の売上は前年同期比で19%の伸びとなった。

自宅でエクササイズをすることによりスポーツ用品店も強く、前年比15.2%の増加となった。

逆に伸び悩んだのは家電店で同14.4%の減少、アパレル店も同14.9%の減少となっている。

 一方、年末商戦期の小売売上高がそれほど伸びていないとしたのは、昨年12月26日に発表されたクレジットカード大手マスターカードのデータだ。

リアル店舗やオンラインストアでのマスターカードを含む利用・決済状況をまとめた調査「マスターカード・スペンディングパルス(Mastercard SpendingPulse)」によると、11月1日〜12月24日までの小売売上高(自動車販売を除く)は、前年同期比2.4%の増加に過ぎなかった。

10月11日〜12月24日までの75日間も前年同期比で3.0%の増加だ。

ネット通販最大手のアマゾンは10月13日からプライム会員に限定した「プライムデー(Prime Day)」セールを48時間かけて開催している。

パンデミックの影響で2015年から始まった毎年恒例の年一大セールを3ヶ月遅れらせて行ったのだ。

10月中旬に開催されたアマゾンの大セールに対し、大手チェーンストアも大規模オンラインセールをぶつけたことで年末商戦が一部に前倒しされた。

しかし、これらのセールを含んでもマスターカードでは2020年の年末商戦の小売売上高は、過去5年間の平均伸長率となる3.5%増を超える成長ではなかったとしている。

オンライン売上高は11月1日〜12月24日、前年同期比で47.2%と大幅増となった。

またスペンディングパルスによると10月11日〜12月24日までの75日間のオンライン売上高は前年同期比で49.0%の大幅増となった。

オンライン売上高の小売全体に占める割合も19.7%となり前年の13.4%から大幅アップとなり過去最高を記録したとしている。

 NRFの8.3%増に対してスペンディングパルスは2.4%増と大きく乖離しており、オンライン販売についても23.9%増と47.2%増にかけ離れている。いずれにしてもオンライン販売が躍進したことは間違いのないことだ。

トップ画像:年末商戦期の小売売上高推移(2002年~)。全米小売業協会(NRF)によると、昨年の年末商戦の小売売上高(オンライン販売含む)は前年比8.3%増となる7,894億ドルであった。8.3%増の伸び率は過去5年間の平均伸び率である3.5%増や2019年実績4%増の2倍以上となり、過去19年で最も高い伸び率となった。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。全米小売業協会の業界団体か、それともマスターカード・スペンディングパルスの分析か?どちらが正しいかはわかりません。

そんなことよりオンライン販売の伸び。もっといえばオムニチャネルによる売上増。明らかなのはチェーンストアやリアル店舗にとってデジタル・トランスフォーメーションへの投資に投資しすぎることはないということです。

消費動向からストアアプリや宅配サービス、カーブサイド・ピックアップなどへの投資が今後も必要ということ。取りこぼしをしないようリアル店舗はクリスマス前の1週間前後(オンライン購入では24日までに届かない期間)、特にシームレスな買い物を提供できることが成功のカギになります。

オンライン専売ストアでは人気商品や玩具が売り切れになっていても、リアル店舗では在庫を見つけられたケースがありました。リアリタイム在庫などがストアアプリ等でもっと正確に反映できるようになることを考えればリアルはもっと伸びしろがあることになります。

 ところで今年の年末商戦はどうなるのでしょうかね。コロナ次第ですが、デジタル・トランスフォーメーションはマストです。

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