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梅木雄平から見たイケダハヤト論

イケダさんの新刊、年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)画像を見る
が発売されましたね。早速読んでみました。イケダさんとは年齢こそ違えど、同じ社会人4年目で希少な文系フリーランス、かつ書き手であるという共通項があります。イケダさんと知り合ったのもたしかtwitter経由で、「子犬を抱えたアイコンの人」というイメージを持っていましたが、まさか年下だとは思っていませんでした。昨年はプチイベントをよく一緒に開催する遊びをしていたものです。知名度に雲泥の差はあるものの、良きベンチマークとしてお付き合いさせていただいています。

そもそも僕がフリーランスになったきっかけは彼の一言が大きかったと思います。「面白い人ほど会社を辞めていく」3つの理由

この記事を見てたしかになと納得しつつ、あれ?自分って面白くない奴なのかもしれない…たしかにエッジ利いてる奴は会社辞めてる奴多い気がする…」と思いました。僕の周りは起業が多く、フリーランスという形態はさほどいなかったのですが、イケダさん自体が身近なロールモデルであったのです。この言葉がなければ今でも僕は「独立したい症候群」な人だったかもしれません。

仕事において「how」や「what」の論点があり、特にフリーランス(ノマド)に憧れている人は「how」に捉われすぎているという論調が強いですが、僕は実際「how」優先でしたし、どちらでもいいと思っています。フリーランスという立場を取った方が「what」を実現しやすかったともいえるでしょう。僕の当時の「what」は複数の成長企業に携わり、自らの強みを活かした価値を出したいというものでした。

そういう意味において多大に感謝しているとともに、言葉の影響力の凄さを身を持って実感した出来事でした。僕もフリーランスになってそろそろ1年経つので近々振り返り記事を出しますが、あのタイミングで独立できていて本当に良かったと思っています。

さて、今回の新著ですが釣りタイトルであることは明らかですが、いくつか気になる点をピックアップしてみたいと思います。

ソーシャルキャピタルがポスト資本主義の前提となる

本書は経済成長が前提とならなくなる未来について、如何にお金を使わないで暮らしていく工夫をすることが重要であると説いています。本文にこの言葉は出てきていませんが「ポスト資本主義」の話であり、貨幣を介さずに繋がりでサービスやモノを交換し合う絵は、ソーシャルグッドな方々のバズワードになっている「ソーシャルキャピタル」モデルの未来ということです。

イケダさんは誰にでもわかる平易な語り言葉を使うので敢えて使わなかったのかもしれませんが、カッコつけて論壇っぽい言い方をするとそういうことではないでしょうか。ポスト資本主義としてどのようにコスト・コントロールをするか、その中の一つにソーシャルキャピタルもあるよという構造を感じます。あとは35年ローンの家とか車のローンとか、そもそも不必要じゃない?っていう問いとか。

コスト意識は実はサラリーマンにとっては結構な盲点だと思います。本当に必要なキャッシュアウトであるか否か。年収を伸ばす努力を否定はしませんが、まずはこの辺のキャッシュアウトの感覚をシビアに持った方が良いと思います。

お金から解放される境地に至れるのか?

イケダさんと5月くらいにお茶していた時に、フリーランス談義をしていました。僕はフリーランスになって半年くらいで「時間と場所の自由度は上がったのだが、稼がなければならないという強迫観念は消えない」という話をしており、今でもその強迫観念は消えていませんが、薄れてきてはいます。正直に言うと、少し余裕ができてきたからか、ハングリー精神がなくなってきていると自分では思っています。そしてそれが良いことなのかわかりません。

やりたくない仕事をしてまで、稼ぐ必要はない。貧乏は自由であるという話に納得する一方で、お金を持っていた方が出来ることの選択肢が増え、その方が自由であるという論にも納得します。そして自由ということは本当に幸せなことなのかとも思います。人によって幸せに感じる自由度が異なるという仮説を持っています。

僕は今、自由すぎるために土日にありがたみや幸せを感じません。むしろ「俺、明日仕事あるんだよね」と嬉しそうに語っていることがあると指摘されることもあるほどですw 仕事を楽しみにしていそうという点では良いことかもしれませんが。

お金にまつわる興味深い論点として「給料が半分になってもその仕事を続けるか」というものがあり、これには考えさせられました。一方で僕はお金というものは価値に対して正当に支払われるべきものであると考えており、フリーになってから「お互いにとって需要と供給がどこで一致するのか」を真剣に考えるようになりました。 価値に紐づいたお金に流動性が低く、乖離しているケースが多いと世の中を見ていて思います。年功序列など最たる例でしょう。

お金を稼ぐ時間を減らした結果、自由な時間が増えることが幸せといえるのかについて、実体験からこんなことをいろいろ考えていました。目上の方は「自由な時間あるなら働け!稼げ!」と言いますが、それはそれで一理ありますが、全てではないと思います。

とはいえ、欲望には素直になるべき

僕は目先の欲望には素直になるというスタンスです。欲しいモノはとっとと手に入れ、体験したいことは極力早く体験する。欲望を満たされず悶々とするのが一番時間の無駄遣いであると考えています。お金だけで解決できる欲望ばかりではありませんが、欲望を満たす手段としての貨幣の価値は高いです。

「やりたいと思ったことはとっとと実行する」をもっと体現していきたいですが、中々できていないのも事実です。お金の問題ではないこともありますが、お金の問題であることもあります。経済的な制約でやりたいことができないことはもったいないので、その際に貨幣の必要性を感じます。もちろんコスト構造を見て、安くなる代替案はないかを模索しますがね。

梅木雄平から見たイケダハヤト論

本稿の「梅木雄平から見たイケダハヤト論」も釣りタイトルなのですが、メディア運営スタンスをまず比較すると下記となります。

リンク先を見る

4月頃からイケダさんがデイリーの本数を増やし出したときは、正直僕も懐疑的な見方をしましたが、最近話題の田端さんのMEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体画像を見るで読んだ話だったと思いますが、スマホでの閲覧が増えるに連れマイクロコンテンツへの需要は高まるという観点では時流に沿った戦略であったと思います。イケダさんがライトなものを得意とし、僕が得意ではないという元々の性質の違いかもしれませんが。

独自オピニオンに関しては、僕は座右の銘が「ペナルティエリア内」であるくらいであり、歯に衣を着せぬ発言が特徴だった気がする訳ですがそしてサラリーマンとしては向かなかったわけですが、最近は少し尖ったことを言うだけで炎上するのがめんどくさくなり、気づけば無難なネタに走ってしまいがちでした。同調圧力によるポイズン現象に陥っていたのです。

その点、イケダさんはいくら炎上しようが「言いたいことは言う」スタンスは凄いと思います。周りに左右されないで自身の判断ができるという点は表現者として、すごく強いです。自分が失ってしまったものを持ち続けられているのは正直、羨ましいですね。僕もいつの間にか抜かれていた牙を取り戻していきたいと思います。正直、炎上はして欲しくないですがw 僕は案外小心者なので、炎上がめんどくさいのです。ちなみに「炎上論」はいたちごっこのようなものなので、敢えて考察は公開しません。

ということでイケダさんの最新書、読んでみてはいかがでしょう?僕は普段から関わりがあるので特段驚く内容ではありませんが、それでも自分のコスト構造や何のために働くのかを振り返る良いきっかけとなりました。

最後に、梅木がイケダさんに取材したレアな記事をご紹介して締めます。

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