あれから26年か・・。
とても忘れることが出来ないような大変な災害であったが、実は、段々その時の記憶が薄らいできている。
多分すべてのことが記憶に残っていれば、大災害の記憶で私も圧し潰されてしまうのだろうが、大方のことを忘れてしまうから、私たちはどうにか心の平衡を保っていられるのかも知れない。
26年前、私はテレビ局にいた。
阪神淡路大震災の悲惨な現場をテレビ局の大写しの映像で見ながら、コメンテーターのような役を演じていたのである。
幾つかのテレビ番組に出演した。
今、思い返すと随分恥ずかしいコメントを出していたようだ。
当時、日本弁護士連合会の大規模自然災害に対する国民的保障制度検討委員会の副委員長を務めていた関係で、自然災害対策に関する法律の専門家として東京在住の私に出演の依頼が来て、殆ど何の準備もないままにあちらこちらのテレビ番組に顔を出すことになったのだが、今、改めて考えるとかなりピントがぼけたコメントを発していた。
もっとも、これが一つの切っ掛けになって、私は普通の弁護士から政治の世界に転出することになったのだが・・。
被災者やその家族の皆さん、さらには現場で様々な取り組むをしていただいた数多くの関係者の皆さんにとっては、実に悲惨で、苦しく、かつ忘れ難い思い出のはずである。
私にとっては、ちょっと苦く、かつちょっと胸が苦しくなるような思い出である。
日本が災害大国であることを改めて痛感している。
地下鉄サリン事件と現在のコロナも然り。
何とかしなければならない。
私たちは、コロナに負けるわけにはいかない。
そうは思うが、自分には何の力もないことを思い知らされているところだ。
菅さんはじめ、現役の皆さんに、くれぐれも頼みますよ、と言うしかない。
野党の皆さんに対してもそうだ。
頼みますね。
記事
- 2021年01月17日 18:39
阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、東日本大震災、そしてコロナ・・。
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