記事

自民党の「国防軍」って一体…、好戦内閣の誕生か?

 自民党安倍晋三総裁は、憲法を「改正」して、自衛隊を「国防軍」にするそうです。集団的自衛権行使だそうです。もちろん、集団的自衛権行使の目的は、日米安保条約に基づき、「米国の行う戦争にどこまでもついて行きます! 今度は、日本人も血も流しますからね!」というものです。米国が日本に求めているのは、米軍の肩代わりであり、米軍兵士に代わって実際に日本人に死んでくれということです。

 でも、何故、「国防軍」という名称なのでしょう。憲法9条のもと、交戦権はなく、ましてや集団的自衛権など認められてはいませんから、専守防衛を大儀として、あくまでの自衛のための軍隊でなければなりませんでした。そのため、名称も「自衛隊」ですが、中身は軍隊です。安倍自民党総裁は、その名称を「国防軍」とするそうです。

 「自衛」と「国防」どう違うのでしょうね。「隊」と「軍」では、後者の方がはっきりと軍隊という名称になりますから、軍事大国化を目指すという点では、わかりやすくなります。しかし、米国の戦争に加担したいのであれば、「国防軍」はいかにも名称として不的確です。イラク戦争、アフガン戦争に日本の国防軍が派兵される?それって、名称に偽りがないでしょうか。それなら、いっそのこと「日本軍」の創設(再建?)としてしまったらどうでしょう。

 しかも、何故、この時期に? ということでもあります。もともと安倍氏は、首相の時代にも海外派兵と憲法9条「改正」は悲願でしたが、それが果たせず、退陣となっていました。

安倍氏が目指していたのは、財界の希望するような海外派兵です。さらには小泉純一郎氏によって滅茶苦茶になった中国との関係改善の役割を担っての登場でしたが、後者は財界の目もあり靖国参拝はせず、前者は明らかに失敗。支持率低下に伴い、復古的な保守を掲げては財界からも見放されていくようになります。

 もともと、安倍氏の軍事大国化路線は、復古的なものであり、石原慎太郎氏に近いものでしたが、財界からの制約があり、自由にはできなかった状態を最後には自爆したのです。

 そして、今回、自民党総裁選で復活を遂げました。民主党の没落により、相対的に自民党が浮上、政権に近づくという状況のもと、2012年10月17日、悲願の「靖国参拝」を行うなど、復古色を全面に出しました。

 相対的にであれ、浮上、間違いなし! と踏んだ安倍氏は、財界の目を気にすることは必要なくなりました。日米安保の強化は財界の要請でしょうが、アジア地域に緊張関係をもたらすのは財界の意向ではありません。

 2012年11月21日は、自民党選挙公約を発表
 「日本を、取り戻す

 いかにも復古的なメッセージ。

 安倍自民党は、尖閣諸島に公務員を常駐させ、現状を明らかに変更することを公約しています。
 軍事費の増大を公約しています。

 それによって、隣国中国を刺激することによって何かメリットがあるのでしょうか。経済関係が冷え込むことは双方にとって不利益であり、誰も望んでいないことです。
 しかも、尖閣問題での挑発行為をさらに煽って「国防軍」に組織改編ということになれば、安倍自民党は、もう戦争やる気満々ということなのでしょう。

 そして、自民党のシャドーキャビネットの防衛省関係は、
 防衛相 武田良太氏
 副大臣 小泉進次郎氏、佐藤正久氏
ですよ。

 国粋右翼思想の持ち主だったり、元自衛官、しかもイラクに派兵されたその人をそのまま副大臣にしてしまったりしてしまうとは、もし、安倍自民党総裁が次期内閣総理大臣にでもなったら、好戦内閣の誕生です!

 それにしても佐藤正久氏は、イラクに派兵され、建前としては、自衛隊の派遣地域は戦闘地域ではないということになっていましたが、その内心はどうだったのでしょう。2007年8月、佐藤正久氏は、インタビューに答える形で、あえて戦闘に巻き込まれ、戦闘に参加したかったなどと語ったとされています。

 実際に戦闘行為がしたかったのでしょう。それが責務と信じてのことなのか、好戦派なのか、いずれにしても、禁止されていた武力行使ができる状況を自ら作り出してまで参戦したかったということになると、その信念は非常に恐ろしいと言えます。

 満州事変のような謀略行為も現地軍として勝手にやりかねない思想といえます。

 このような人たちが政権を取る。
 自衛隊のみなさん、あなたたちは、本当に海外に派兵されたいですか。最前線で戦闘行為に参加したいですか。

 そして、何故、米国や一部の富裕層のために、日本人が死ななければならないのでしょうか。ましてや尖閣問題で、挑発行為を繰り返したあげくの果てが戦闘ですか。そのようなはったり行為がかえって事態を悪化させるのは明らかなことです。公約で「中国・韓国・ロシアとの関係を改善します。」とありますが、尖閣問題を悪化させるだけの自民党が関係改善などあり得ません。

 復古的な戦前回帰を目指す安倍自民党総裁。はっきりと戦争をしたがっている自民党が政権につこうとしているのは、日本の政治の末期症状でしょうか。民主党が鳩山政権が倒れて以降、第二自民党の道を歩み始めたことで、大いに失望し、閉塞感が漂うようになりました。一時的に揺り戻しが起きようとしている世情ですが、だからこそ、諦めてはならないということです。

あわせて読みたい

「衆議院選挙2012」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    ベガルタ選手 交際相手DVで逮捕

    SmartFLASH

  2. 2

    淡々とデマ正した毎日新聞は貴重

    文春オンライン

  3. 3

    ウイグル弾圧をルポ 朝日に評価

    BLOGOS しらべる部

  4. 4

    学術会議の任命拒否 説明は困難

    非国民通信

  5. 5

    岸防衛相の長男 フジ退社で衝撃

    文春オンライン

  6. 6

    米山元知事が橋下氏の煽動に苦言

    SmartFLASH

  7. 7

    コロナで潰れる「強みのない店」

    中川寛子

  8. 8

    任命拒否 背景に大学への不信感

    PRESIDENT Online

  9. 9

    GACKT お金と違い時間は戻らない

    かさこ

  10. 10

    高齢者は貯蓄 現金給付改善せよ

    永江一石

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。