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【レジなし】、空港内の売店がアマゾンゴーの無人決済!非接触の拡大でチップ制も減少?

■空港や駅のターミナルでコンビニエンスストアを展開するハドソンは12日、アマゾンのレジなし技術「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」を使った無人決済システムの店舗をオープンすることを発表した。

時間のない旅行客に完全非接触でレジ待ち時間のない買い物体験を提供する。

キャッシャーフリーもしくはキャッシャーレスとも呼ばれるアマゾンのジャスト・ウォークアウトは、人工知能(AI)やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで商品を買うことができる革新的な決済システム。

お客は商品を手にとって出ていくだけで、代金は自動的に口座に請求される仕組みだ。レジ不要でレジ待ちの時間がなくなり、ストレスフリーで買い物ができる。

昨今では新型コロナウイルス感染症の拡大でコンタクトレスへのニーズが高まっており、レジなしのジャスト・ウォークアウトを導入することでお客とスタッフ、双方の安全性確保が可能となる。

ハドソンがジャスト・ウォークアウト技術を導入した「ハドソン・ノンストップ(Hudson Nonstop)」は3月までにテキサス州ダラスにあるダラス・ラブフィールド空港にオープンする計画。

サンドイッチやサラダなどの軽食、お菓子などのスナック類、飲み物等を揃えるハドソン・ノンストップでは入り口でクレジットカードを専用の端末にスワイプ(もしくは挿入)してから店内に入ることになる。

レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーと同様にお客が商品棚や冷蔵庫から商品を取るとジャスト・ウォークアウトシステムによりリアルタイムで買い物行動が認識されるのだ。

手にとった商品は自動的にお客の「ヴァーチャル・カート」に入ることになる。

お客が商品を棚などに戻した場合、このカートから商品が削除される。お客が店をでると持ち出した商品の代金が自動的にクレジットカードに課金されるのだ。

ハドソン・ノンストップは搭乗ゲート近くにあることから、旅行客がフライトを乗り継ぐときや搭乗までの時間がないときなどに、レジなしショッピングが重宝されるのだ。

ハドソン・ノンストップ1号店をオープン後、徐々に店舗数を拡大していくとしている。

 一方、レジなし技術のジャスト・ウォークアウトはすでにニューヨーク・マンハッタンから近いニュージャージー州ニューアーク・リバティ空港の売店に導入されている。

ユナイテッド航空専用のターミナルCにあるCIBOエクスプレス・グルメ・マーケット2ヶ所でアマゾンからライセンス提供されたレジなし技術で買い物ができるのだ。

 コンビニエンスストアのアマゾンゴーは現在までにシカゴに7店舗、ニューヨークに8店舗(1店は臨時休業中)、サンフランシスコに5店舗、シアトルに6店舗(1店舗は休店)の合計26店舗の展開となっている。

アマゾンはまたレジなし食品スーパーのアマゾンゴー・グローサリーを2店舗をオープンしている。

シアトル・キャピトルヒル地区にあるアパート一階部分(600 E. Pike St., Seattle WA 98122)に昨年2月にオープンしたアマゾンゴー・グローサリー1号店、そして昨年9月シアトル郊外のレドモンド地区(2010 148th Ave NE, Redmond, WA 98052)にオープンした2号店だ。

 パンデミックの影響で旅行客が大幅に減少しており、ターミナル内にある売店の多くが臨時休業に追い込まれている。

ジャスト・ウォークアウトも全くの無人店舗にできないもののパンデミック終息後、お客とスタッフの安全確保という名目でレジなし店舗は拡大していく。

トップ画像:ダラス・ラブフィールド空港にオープンが計画されている、レジなし店舗のハドソン・ノンストップ。ハドソン・ノンストップでは入り口でクレジットカードを専用の端末にスワイプ(もしくは挿入)して入店し、購入する商品をもって退店するだけだ。レジなし店舗が増えれば、近くのレジあり店では意図しない万引が増えるかも。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。パンデミックでアメリカ人の価値観も大きく変わりました。感染拡大の終息後は、マスクを着用している人を以前のように奇異の目で見ることはありません。また一昨年まで拡大しつつあったキャッシュレス店舗を禁止する風潮もしばらくは再燃しないでしょう。

現金が使えないキャッシュレス店を「クレジットカードを持たない人の多くは低所得者層だ。(キャッシュレス店は)意図的ではなくても少なからずある種の差別に当たる」とした偏った見方もなくなります。特に海外からの旅行客が大半を占める国際空港内の売店やレストランは今後、キャッシュレスが常識になります。「お客様と店員の安全確保」という大義名分からレジなし技術が広く導入されるようになります。飲食店でもコンタクトレスなモバイルオーダーが主流になります。フルサービスの飲食店でも接触を最小限にするため、お客がモバイルオーダーした料理をスタッフがテーブルに運ぶ(片付ける)だけとなります。したがってフルサービスのレストランにつきもののチップ制も減少します。

 空港ターミナル内の売店からコンタクトレスが拡大し、フルサービス・レストランのビジネスモデルもその影響を受けることになるのです。

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