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選手がコロナ感染しても“他人事”……「Vリーグ機構」早々の試合中止から見える“無責任体質” - 「週刊文春」編集部

 今年最初の3連休(9~11日)は首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出された中でも、大相撲や高校ラグビー、春高バレーなど様々なスポーツが実施された。

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 ところが、同じく3連休中に予定されていたバレーボールの「Vリーグ」は行われなかった。緊急事態宣言発令前の1月6日の時点で早々に中止を決めたのだ。

 Vリーグ機構によれば、「緊急事態宣言発令が見込まれることから、チーム、大会関係者、ファンのみなさまの混乱や移動などに伴うリスクを避けるため」。

 だが、コロナ禍の中でもスポーツの灯を消すまいと、各競技団体が対策を徹底し大会を実施している中で、Vリーグ機構の中止決定は、

「何か問題が起きた時に責任を負いたくない、機構側の逃げ腰の姿勢に見えました」(スポーツ紙記者)

 結局、宣言の内容は、大規模イベントの開催は「収容人数の50%」を上限に「最大5000人」という条件。Vリーグは今季、観客を最大50%までにしており、中止の必要はなかったのだ。

 Vリーグには企業チームとプロチームが混在するが、試合の中止はチケットを主な収入源とするプロチームにとって大打撃だ。V2男子のプロチーム・ヴォレアス北海道の池田憲士郎社長はツイッターで「自社の努力ではどうにもならない状況、更に追い込まれ、なんの感情も無く、期待もない、虚無感。」と嘆いている。

選手にコロナ陽性者が出てもVリーグ機構は“他人事”

 今に始まった事ではないが、Vリーグ機構には決断力や統率力のあるリーダーがいない。他のスポーツにならって「プロ化」を掲げながら、一向に前に進まないのもそのためだ。

 また、昨年12月に男子のサントリーにコロナ陽性者が出て、5、6日の試合が中止となった際、サントリーからは詳細の発表があったが、Vリーグ機構からの詳しい説明は皆無だった。

「機構のサイトで中止の“事実”は掲載されたが、理由には一切触れず、サントリーのサイトのリンクが張られていただけ(笑)。まるで他人事でした」(同前)


©iStock.com

 さらに今リーグがコロナ禍に対応したレギュレーションになっているのかも疑問だ。例えば順位決定方式。

「順位は勝率ではなく勝利数で決まる。それでは万が一、リーグが途中で打ち切られた場合、その時点で消化試合数が多いチームが有利。例えば今季は女子の東レが13勝無敗の快進撃を見せていますが、仮に13勝1敗のチームがポイント(勝ち点)で上回れば、そちらが優勝してしまうのです」(スポーツライター)

 今季選手たちは「こんな時だからこそ自分たちのプレーで人々に何かを届けたい」と口々に言うが、統括する組織がこんな様子では、Vリーガーが報われない。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年1月21日号)

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