
[15日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は15日、今週発生したデータシステムへのサイバー攻撃を巡る調査で、「重大なデータの流出」が明らかになったと発表した。
不正アクセスは今週に入り明らかになった。中銀は、米カリフォルニア州に拠点を置くアクセリオン社のファイル共有サービスが不正にアクセスされたが、同中銀を標的としたハッキングではないと説明していた。
中銀のオア総裁はメディアに公表したビデオ声明で「現在進められている調査により、深刻な不正侵入があり、データへの影響が大きいことが明らかになった」と説明した。
一方、アクセリオンはメディアに対して、12月中旬にぜい弱性について把握し、72時間以内に影響を受けた約50の顧客に対してパッチをリリースしたと述べている。
中銀は、不正侵入があったシステムは閉鎖されており、国内の金融システムは引き続き健全で企業に対して開かれていると説明した。
一方、現在進めている調査とは別に、独立した第三者機関による調査を行う方針を示した。
中銀は、調査や影響軽減に向けた対策への悪影響を考慮し、現時点でこれ以上の詳細への言及を控えた。
*中銀の声明など詳細情報を追加しました