[マドリード 13日 ロイター] - スペインの通信大手テレフォニカは13日、傘下のテルシウス部門が保有する欧州と中南米の携帯電話向けアンテナ塔を米通信インフラ運営会社アメリカン・タワーズに現金77億ユーロ(94億1000万ドル)で売却することで合意したと発表した。
テルシウスは、スペイン、ドイツ、ブラジル、ペルー、チリ、アルゼンチンにあるアンテナ塔3万基超を譲渡する。アメリカン・タワーズはそれらをテレフォニカにリースするという。
テルシウスには投資ファンドのKKRや、ファッションブランド「ザラ」のオーナーであるアマンシオ・オルテガ氏の投資事業体も出資している。
今回の売却はテレフォニカによる債務削減戦略の一環。同社は利益率のより高い事業への集中を進めているほか、中南米といった利益率の低い市場からの撤退を進めている。