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アングル:カナダ中銀に「超小幅利下げ」観測、景気回復期待薄れ


[トロント 12日 ロイター] - 短期金融市場は、カナダ銀行(中央銀行)の利下げを織り込みつつある。カナダでは、新型コロナウイルスの感染拡大第2波を抑え込もうと各種の制限措置が導入されており、年内の景気回復期待が薄れている。

カナダ中銀は昨年3月、政策金利を150ベーシスポイント(bp)引き下げ過去最低の0.25%とした。同中銀は0.25%の政策金利を実効下限とみなしており、利下げは打ち止めとの見方が出ていた。ただ、マックレム中銀総裁は昨年11月、実効下限を引き下げれば、景気が弱含んだ際に追加緩和を行う余地ができると発言している。

先週末に発表されたカナダの雇用統計によると、昨年12月は8カ月ぶりに雇用が減少した。新型コロナワクチンの接種が遅れていることや、一部の州がロックダウン(都市封鎖)の強化に動いていることを背景に、エコノミストらは、1月雇用統計の一段の悪化を見込んでいる。

カナダ中銀はマイナス金利の可能性を排除しているため、追加緩和を実施するとすれば、25bpよりも小さい「超小幅利下げ」となるとみられる。カナダ中銀は1996年2月に翌日物金利の誘導目標を主要政策金利として以来、このような小幅な金利調整を行ったことはない。

TDセキュリティーズのカナダ担当チーフストラテジスト、アンドルー・ケルビン氏は「カナダ中銀がここ数カ月、(利下げに)オープンな姿勢を示していることに、市場は留意している」とし、一段の刺激策が必要かどうかははっきりしないものの「警戒はしている」と話した。

利下げ可能性を反映する形で、カナダの3カ月物のオーバーナイトインデックススワップ(OIS)金利は、翌日物金利の0.2%を割り込んでいる。直近では0.17%前後と、昨年11月以来4bp低下した。

カナダ中銀の報道官は、金利決定を来週に控える中、金融政策に関する対外発言の禁止期間に入っているとして、コメントを控えた。

他国の中央銀行には、小幅な金利調整を行った事例がある。豪中銀は昨年11月、政策金利を15bp引き下げ0.1%としており、英中銀も昨年3月に同幅の利下げを行っている。

ロックダウンが解除され、ワクチン接種が進めば、カナダ経済は上向くとみられるが、アナリストは、追加利下げの可能性を無視すべきではないとしている。

CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ロイス・メンデス氏は「カナダ中銀が(利下げ可能性について)準備原稿で言及しているということは、中銀が考慮しているということだ」と話した。

(Fergal Smith記者)

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