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トランプ氏、議会襲撃前の演説は「問題なかった」

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ドナルド・トランプ米大統領は12日、連邦議会議事堂の襲撃事件の直前に自らの支持者らに議会に向けて行進するよう直前に演説したことについて、「まったく問題がなかった」と表明した。

トランプ氏は12日、メキシコ国境の壁の視察でテキサス州に出発する際に、ホワイトハウスで記者団の質問に答えた。

その中で、野党・民主党による弾劾訴追の動きを「ばかげている」と一蹴。「私たちの国にとんでもない危険と、とんでもない怒りをもたらしている。私は暴力を望まない」と述べた。

トランプ氏は、大統領職から追われることは心配していないと発言。「憲法修正第25条は私にとってはゼロ・リスクだが、ジョー・バイデンとバイデン政権には脅威となって降りかかるだろう」と述べた。憲法修正第25条は心身不調を理由に副大統領と閣僚が大統領を解任するための条項。民主党がその発動を求めていたが、マイク・ペンス副大統領は12日、これを拒否した。

議事堂襲撃事件後にトランプ氏が公の場に姿を見せたのは、これが初めて。襲撃では5人が死亡し、警官60人以上を含む多数が負傷した。

6日に発生した議事堂襲撃をめぐっては、トランプ氏が反乱を扇動したとして、民主党が同氏の弾劾訴追の決議案を下院に提出している。13日に採決される見通し。

与党・共和党のベテラン議員、リズ・チェイニー下院議員も12日、「暴徒を集めて(略)この攻撃の炎に火をつけた」トランプ氏に弾劾に賛成すると発表した。チェイニー議員の父親はブッシュ政権のディック・チェイニー元副大統領。ほかにも数人の共和党下院議員が、トランプ氏弾劾に賛成すると表明している。

<関連記事>

トランプ氏は20日に大統領の任期終了を迎え、ジョー・バイデン氏が新大統領に就任する。

BBCのホワイトハウス担当タラ・マケルヴィー記者は、トランプ氏の12日の発言について、「素早くパンチを繰り出してかがむ」という、同氏が大好きな格闘技の戦略を取り入れたものだと批評。大統領執務室があるホワイトハウス西棟は人の姿が減り、職員が大挙して去っていると伝えた。

問題となった演説

トランプ氏は6日の議事堂襲撃の直前にホワイトハウス近くで開かれた集会で、自らの支持者らを前に演説。昨年11月3日の大統領選挙で不正があったとする立証されていない主張を繰り返し、議会に向かって行進するよう呼びかけた。

「議事堂へと歩いて、勇敢な上院議員や下院議員に声援を送ろう。ただ、弱腰でいては私たちの国を取り戻せないので、議員の一部に対しては大した声援はしないだろう。強さを示さなくてはならない」

トランプ氏はまた、マイク・ペンス副大統領が「すべきことをする勇気」をもつべきだと主張。ペンス氏には、この日に議会で承認された大統領選の結果を覆す憲法上の権限があると、根拠を示さず訴えた。

そのうえで、「ここにいる全員がまもなく、平和的かつ愛国的にそれぞれの意見を届けるため、議事堂に向かって行進していくだろう」と呼びかけた。

議事堂襲撃事件では、これまでに数十人が拘束されている。議会警官1人を含む5人が死亡し、数十人が負傷した。

複数の下院議員が一緒に避難した議会内の部屋では、複数の共和党議員がマスクを提供されても着用を拒否した映像が浮上している。襲撃後に民主党議員3人の新型コロナウイルス感染が発覚し、マスクを拒否した共和党議員たちと同じ部屋にいたせいだと主張している。

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