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石原慎太郎代表、橋下徹代表代行の日本維新の会は、選挙態勢が間に合わず、大量当選覇者はとても見込めない

石原慎太郎代表、橋下徹代表代行の日本維新の会は、全国各地の衆院小選挙区に候補者を擁立しつつある。

しかし、12月4日の公示までにわずか10日しかなく、この間に選挙事務所を設置して、電話を設置したり、公設掲示板にポスターを貼る要員やチラシ配布要員など選挙事務所の運動要員を確保したり、宣伝カーを手配したり、選挙態勢を組む時間も人員確保の余裕もない。まさに、ドタバタ、ドタバタしている。日本維新の会の選挙事務も、実にお粗末で、候補者の発表でも、年齢を間違えるなど不手際が続発しているという。

石原慎太郎代表、橋下徹代表代行のお膝元である東京や大阪ならいざ知らず、地方から立候補を準備している立候補予定者は、大半が、選挙の素人ばかりである。演説の仕方から、票集めの仕方まで、手探りの状態である。

それだけでなく、選挙の基本を手ほどきしてくれる選挙のプロは、どこにもいない。日本維新の会の本部から遠く離れた地域の選挙区では、文字通り、個々の候補者が、孤軍奮闘、孤独な戦いをせざるを得ないのが実情であり、もしくは、成す術もわからずいたずらに時間が過ぎ投票日を迎えてしまうという結果になるとも限らない。

選挙を支援してくれる組織、団体があるわけでもなく、ひたすら天に向かって、日本維新の会という党名と候補者の名前を虚しく叫び続けるしかない。支援者も応援者も、声援を送ってくれる支持者もいない。

公示までわずか10日間しかない準備運動中の立候予定者、このなかでとくに若い世代の多くが、選挙運動の実戦経験がなく、このため、選挙運動の基本中の基本である「ドブ板選挙」を行っていない。だから、のぼり旗を立てて、ハンドマイクを片手に辻立ちをしたり、小沢一郎代表がいまでも実践している「川上から川下へ」という基本、すなわち、人里少ない山奥の集落に出かけて行き、ビール瓶箱や、軽トラックの荷台などに立って、地域の人々に向かって演説するような姿を見せている候補者は、皆無に近い。もちろん、10人から20人規模の有権者を各地域に集めて行う「ミニ集会」を選挙運動期間に組み込むスケジュールなどを綿密に計画している候補者は、少ないのである。

その代わりになにをやっているのかといえば、facebookで、友達をせっせと増やす作業で時間を費やしている。若い世代の最新の選挙運動として注目はされても、インターネット選挙は、いまのところ公職選挙法では認められていないので、公示後にこれが見つかれば、違反として警察に摘発され、万が一の場合、当選しても裁判で違法判決を受けてしまいかねない。

すなわち、公職選挙法は、選挙運動のインターネット利用について、第142条第1項の「選挙運動のために使用する文書図画」にあたると解釈され、禁止されている、また「選挙運動の期間中において文書図画の頒布又は掲示につき禁止を免れる行為の制限」(第146条)と「選挙後の当選または落選に関する有権者へのあいさつを目的とした文書図画の頒布や掲示の制限」(第178条第2項)が規定されている。選挙期間中にインターネットを利用して情報を発信することや選挙後にインターネットを利用して当落選に関する有権者へのあいさつ表明(例として「当選御礼」という文字等)は違法行為とされる可能性が高いため、候補者は選挙期間中及び選挙後に当落選に関する有権者へのあいさつ表明に関してウェブサイト更新や電子メール配信を自粛することが一般的になっている。

こうなると、頼りになるのは、知名度の高い石原慎太郎代表と橋下徹代表代行が、マスメディアを通じて、日本維新の会の党名をPRしてくれるその効果のみである。何しろ、有権者が知っているのは、党名だけで、候補者個々人の名前は、ほとんど知らない。新人の場合、とりわけ「無名」であることが、最大のネックとなっている。だから、国民有権者が、投票所のなかで各党の党名を見て、それに連なる候補者名を自動的に書いてくれるか否かが、勝負どころになる。はっきり言って、無名の新人は、「日本維新の会」といういまや有名になった党名が、唯一の頼りなのである。

しかし、小選挙区選挙の当選者は、たったの一人にすぎず、ズラリと居並ぶ候補者のなかで、得票数第一位を獲得するのは、並大抵のことではない。日本維新の会の党名が有名になっているからといって、投票所でこの名前を書いてもらっても、自分の獲得票にはならないからである。だから、日本維新の会の知名度が低い地方になればなるほど、候補者が当選することは、至難の業であり、ほとんどが、落選確実の泡沫候補という悲哀を味わう結果になるのが、オチなのである。従って、マスメディアが大騒ぎするほど、日本維新の会の当選者は、多くはならないという予測が成り立つ。

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