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教育委員会について本気で考える

 8月29日に、シンクタンク構想日本が主催する「JIフォーラム 教育委員会について本気で考える」にパネリストの一人として参加しました。
 構想日本代表の加藤秀樹氏が司会役で、パネリストの「教育委員会廃止論」の元志木市長穂坂邦夫氏、事業仕分けで活躍中の元教育委員会職員新倉聡氏、といっしょに言いたい放題を言ってきました。  言いたい放題、といっても、よくあるように悪口を並べたわけではないんです。登壇した4人とも、事実に基づいてしゃべったことだけが通じるということを知っている人間で、何が問題であるか客観的に指摘しているんです。

 議事録が公開されています。読んでいただけるとありがたいです。日本の教育がいかに教育行政に制約されているかに関心のある方たちには、たいへん役に立ちます。

 加藤さんがはじめに、
「今日来ていただいた古山さんの言葉ですが、教育問題の本質は『中央集権型無責任体制』というのが、一言で表したわかりやすい言葉だと思います。」 と拙著『変えよう!日本の学校システム』の内容を紹介してくれました。

 そうなんです。
 昭和30年代から、文部省(当時)が実権を持ちつつ、形式的には教育委員会が責任者という『文部省院政体制』だったんです。そのため、ほんとうの責任者が誰なのかわからない。問題があったときにどこが責任を持って解決にあたるのか、わからない。
 現在、地方分権が少し進んだのですが、基本構造は昭和30年代のままです。

 時代は、もう、「教育」から「学び」に転換しつつあります。国が「~を教えなければいけない」なんて行政を通じて指揮しているような時代じゃなくて、一人一人がのほんとうに自分の学びに出会えたかどうかなんです。「教育」は、文化や技術の領域のものでして、内容は人々に任せるべきなんです。

 ついでだけど、私は大阪の橋下改革みたいな、別の権力で教育を監視するのには反対です。教育の本質は自治にあります。自分たちで問題を見つけて、自分たちで解決を考える。そうしないと、考える人間が育ちません。  児童・生徒、教員、保護者、この三者が学校運営に参加する。行政は、その調整役に退く。それが学校のあるべき姿だと思います。

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