トランプ米大統領は、7日、凍結が解除されたツイッターに動画を投稿し、「新政権が20日に発足する。今は円滑で切れ目のない政権移行に集中している」と述べ、ようやくバイデン次期大統領の大統領選勝利を認めました。
AP通信は、敗北宣言、と報じています。
6日に、トランプ氏の支持者が、連邦議会議事堂を一時選挙したことを受けて、2閣僚や高官の辞任によって孤立し、解任圧力も強まり、追及をかわす狙いがあると見られています。
野党は、再度の弾劾審議を要求し、解任圧力は一気に強まり、大統領再挑戦どころか、残り2週間を切った任期を全うできるかも不透明、とのこと。
この展開の発端は、バイデン米次期大統領の当選を正式に認定する手続きが行われていた連邦議会議事堂内に、6日、トランプ大統領の支持者たちが乱入し、一時占拠し、警察に撃たれたトランプ氏支持者の女性など4人、負傷していた警官1人が死亡し、死者が5人も出ました。
ホワイトハウス前で開いた集会で、トランプ氏は「大統領選で地滑り的勝利を収めた」と根拠なく主張し、「弱気では米国を取り戻せない。強さを示さなくては」「大通りを行進しよう」と呼びかけました。
それを受けて、数千人の支持者の一部が、窓ガラスをわって議事堂になだれこみ、「選挙を盗むな」と連呼しました。州兵が出動し、乱入した集団は、間もなく排除されました。この乱入をトランプ氏が扇動したことには、共和党内でも批判する声が高まっているそうです。当然のことだと思います。
ほんとうにひどい大統領だと思いますが、米国の半数近い国民が、この人を支持している分断の深さ。バイデン次期大統領が、それを埋めるのは、至難の業だと思います。