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アングル:米連邦議会議事堂、過去に受けた「攻撃」の歴史


Steve Gorman

[7日 ロイター] - トランプ米大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件には、米国民主主義を脅かす暴挙との激しい非難が巻き起こっている。しかし、今回にとどまらず、米国の立法府は1812年からの米英戦争の際に英国側が起こした放火事件以来、数多くの暴力行為にさらされてきた。

6日の騒動では、議事堂の敷地内で5人の生命が失われた。女性1人が警察に撃たれたほか、衝突で負傷した警察官が死亡した。200年にわたる米国民主主義の中枢及びその周辺で起きた暴力事件のなかで、犠牲者数としては最多である。

銃撃、爆発、ナイフによる殺傷、ステッキによる殴打、さらには暗殺の企てに至るまで、連邦議会議事堂で発生した最も有名ないくつかの暴力事件を、時系列を追って振り返ってみよう。

<様々な暴力行為の舞台に>

1814年:侵入した英国軍部隊がまだ建設中だった最初の議事堂に放火し、下院及び当時の最高裁判所の裁判官室の家具が焼失した。

1835年:史上初めて、米国大統領の命を狙った事件が起きた。不満を抱いた住宅塗装業者が、下院本会議場で行われた追悼式典から出てきたアンドリュー・ジャクソン大統領に向けて銃を発射した。使用された火打ち石式のデリンジャー銃2丁はいずれも不発で、怒ったジャクソン大統領は暗殺未遂犯にステッキで殴りかかり、その後犯人は取り押さえられた。容疑者は心神喪失として無罪となり、精神科病院に収容された。

1856年:奴隷廃止論者のチャールズ・サマー上院議員(マサチューセッツ州選出)が、奴隷制を批判する演説を行った後、上院内でプレストン・ブルックス下院議員(サウスカロライナ州選出)に杖で激しく殴打された。

1915年:元ハーバード大学教授(ドイツ語)が、上院大広間において、時限装置を使って3本のダイナマイトを爆発させた。上院は休会中で無人だった。この教授は、米国の金融機関が第1次世界大戦でドイツと敵対する英国を支援していることに立腹していた。ニューヨークに逃れた犯人は、そこで銀行家J.P.モルガン・ジュニアに発砲し、軽傷を負わせた。その後、彼は逮捕され、獄中で自殺した。

1954年:プレルトリコのナショナリスト4人が、下院本会議場の傍聴席から銃を乱射し、プエルトリコの旗を掲げた。5人の議員が負傷した。銃撃犯4人(男性3、女性1)は逮捕され、長期の刑に服したが、1979年にジミー・カーター大統領によって減刑された。

1971年:米国が支援するラオス侵攻に抗議する過激な反戦団体ウェザー・アンダーグラウンドが仕掛けた爆弾が、議事堂の上院側にある化粧室で爆発した。被害は広範囲に及んだが、死傷者はなかった。

1983年:上院本会議場外のベンチの下に隠された爆弾が爆発し、当時の民主党ロバート・バード上院院内総務のオフィスの扉を吹き飛ばし、著名な弁護士・政治家ダニエル・ウェブスターの肖像画を損傷した。負傷者は出なかった。左翼武装グループが、レバノン及びグレナダへの米軍による介入への報復であるとして犯行声明を出した。

1998年:武装した男性が議事堂の検問所を突破して銃撃を始め、警備員2人に致命傷を負わせた後、共和党トム・ディレイ下院院内幹事のオフィスに向かった。観光客1人も負傷している。2人の殉職警備員は、民間人として初めて議事堂大広間で顕彰されることになった。

2001年:ユナイテッド航空93便がハイジャックされ、犯人らを制圧しようと乗客がコクピットに殺到した後、ペンシルバニア州の郊外に墜落した。その後の捜査により、自爆ハイジャック犯が予定していた突入目標は連邦議会議事堂であった可能性が高いとされている。

2013年:ホワイトハウスの検問所を車で突破しようと試みた女性が、当局に追跡されて連邦議会議事堂に至り、そこで射殺された。車中からは、女の子の赤ちゃんが無傷で発見されている。

2021年:トランプ大統領支持者数百人が連邦議会議事堂に乱入し、数時間にわたって居座り続けた。議員らは避難を余儀なくされ、昨年11月の大統領選挙の結果認定は中断した。群衆のなかにいた女性1人が、議事堂内の回廊で警察に撃たれ、死亡。また、支持者らの衝突で負傷した複数の警察官のうち1人が死亡した。他に3人が深刻な体調悪化により議事堂敷地内で死亡している。

<「今回は極めて異常な事態>

「米議会議事堂は抵抗運動を引き寄せる磁石だ。時には暴力の標的にもなってきた」とカリフォルニア大学アーバイン校のデービッド・メイヤー教授は話す。「今回は本当に異常な事態が起きた。合衆国大統領自身があからさまに人々をたきつけ、自分の政敵たちに暴力的な攻撃を仕掛けたのだから」

(翻訳:エァクレーレン)

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