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PCR検査拡充後「患者」を隔離する方法が結局できていない 無責任なコメンテーターはこの日本をどうしたいの

吉田沙保里さんがPCR陽性となったようです。幸い症状はなく回復をお祈りします。でも週に2回も検査してたんですね。当たり前ですけど陰性証明がどれだけ無意味かわかります。

1波の時から大きな問題となったPCR検査問題発熱4日後という検査制限があったため、今と比べてPCR陽性者数(患者を含む)は実際より少なくなっていました。

それでも結果として重症者に対応できなくなって行われた1回目の緊急事態宣言。有症状の患者は減少し、夏の暑さ含めて感染拡大は鈍りました。その時はまだ無症候性者へのPCR検査はやっていません。

この押さえ込んだという成功体験は今の政府に油断を招きました。まあ最悪また緊急事態宣言やれば感染はおさまるという馬鹿な自信です。

ところがPCR検査数は1波の時よりどんどん増えてきます。そうすると見た目の「患者」数(PCR陽性者数)は増加します。2類相当のため無症候性患者の隔離等の対処をしなければいけません。そして大部分の「患者」が若年者だったため、重症者が少なくさらに油断が続きます。そう軽症者がいくら増えても重症者が増えなければ心配ないと。だから保健所の人員も増やしません。完全な怠慢です。

そのため平和な時代にいつまでたっても病院含めた隔離施設の拡充は行われず、みんなが油断して周りの制御が効かなくなったいま、ウイルスがここまで拡散する冬が来てしまったのです。正直ここまで拡がることは私の予想以上でした。(最初の頃は恐れていたんですけどね。)

早期診断、早期隔離、早期治療。感染症治療の鉄則です。ただ治療手段がなかった一波の時に比べて今は少ないながら武器があります。医療者も慣れたせいか致死率も低下してきています。それゆえ当時とは異なりPCR検査を拡大して行うことに問題は全くありませんが、受け入れ準備をしていなかった東京にはその膨れ上がった「患者」を収容する施設の準備が全くありませんでした。それが今の医療崩壊の要因です。

そしてその「患者」が増え続ければ、本当に治療が必要な患者が増えてきます。そしてその患者は時に院内感染を引き起こし、さらに医療資源が減っていきます。感染対策に優秀な医療者は濃厚接触者として待機させられ、あまり慣れていない人間が入って来ればさらに院内感染のリスクは上がります。医療崩壊はさらに危険度を増します。なのに医療者がサボってると有識者やテレビから言われれば頑張っている気持ちもそりゃ萎えます

結局行政の怠慢であった事は間違いないのですが、またPCRだけやればいい派がテレビでしゃべっています。一度感染者を0にすべきだと無責任にいうコメンテーター。そのためには中国のように人権無視して、そして隔離収容する施設が必要だよ。人権の重要性をあれだけ言っていたあなたはそれを受け入れるのね。

検査やりっぱなしではダメ。その時陰性でもこれから陽性になる人、新たに感染する人、PCR陽性でも症状ないままウイルス撒き散らす人、いやずっとPCR陰性でもウイルス撒き散らす人もいると思っています。それが臨床から学んだ経験です。それを無視して、ウイルス学的にはとか3月と同じことをしゃべりなさんな。いやそれより感染抑えるためにテレビ局に行かずにリモートで出なさいよ。あなたが地元にウイルスを拡げているのかもよ。

都はコロナ専門病院を作るようです。この緊急事態宣言で少しでも落ち着いてくれることを期待しますが、一部上場企業のオーナーが政府に叛旗を翻してますからね。まあこれが中国とは違う民主主義ですけど。

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