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『世界ネコ歩き』岩合光昭監督が撮った「ネコの家族愛」北海道の牧場編

助け合って暮らす、牧場のネコたち

 ネコとネコ、ネコと人、ネコと街。まっすぐに生きるネコたちの目線で描く、人気ドキュメンタリー番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』。2012年の放送開始以来、日本中のネコ好きはもちろん、ネコたちも(!?)テレビに釘づけになっている。

 そんな『ネコ歩き』の劇場版第2弾が、1月8日に公開される。舞台は、北海道の牧場とミャンマーのインレー湖。水と大地の上で繰り広げられる、ひたむきなネコたちの物語だ。今回は、作中の北海道編から、厳選シーンをお届けしよう。

 北海道で撮りたかったもののひとつが、「協同保育をする母ネコたち」だったという岩合光昭監督(70)。牧場では20匹ほどのネコが、親牛牛舎と仔牛牛舎に分かれて暮らしている。

「春になると複数の母ネコが出産するんですが、よく見ていると、子ネコはいろいろなお母さんからおっぱいをもらっているんです。思わず、『キミの本当のお母さんは誰なの』って聞いていましたよ(笑)」

 大自然に抱かれた牧場で、ネコたちは助け合いながら生活するという。

カーショ(左)とヒメ(右・母)親子

「親牛牛舎にヒメという母ネコと、その息子・カーショがいました。通常、オスネコは1歳くらいになると親から離れて独立するものなんですが、カーショは3歳になっても一緒にいるんですね。

 これは、とても珍しいことなんです。子供の面倒をみているあいだは、次の繁殖ができませんから。ところが、ヒメはカーショが親離れしないのを許している」

 一度は自立しようと牧場から旅立ち、自らの生き方を模索するカーショ。彼の姿を見ていると、「普通じゃなくても、いいじゃない」と、言ってくれているような気がしてくる。

いわごうみつあき
1950年11月27日生まれ 東京都出身 動物写真家。2012年からNHK BSプレミアムで『岩合光昭の世界ネコ歩き』の撮影を開始。2017年に映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』を公開

●『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』2021年1月8日全国ロードショー
監督・撮影:岩合光昭
ナレーション:中村倫也
配給:ユナイテッド・シネマ
(C)「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会
(C)Mitsuaki Iwago

取材&文・工藤菊香

(週刊FLASH 2021年1月5日・12日合併号)

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