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芸能人ってなんで続々と独立してるの?と思ったときに読む話

今週のメルマガ前半部の紹介です。2020年は大物芸能人の独立、移籍が相次いだ年でしたね。筆者が記憶しているだけでも、中居正広、手越祐也、米倉涼子、山下智久、江頭2:50等と誰でも知っている名前が浮かびます。

そしてつい先日はオリエンタルラジオの吉本退社のニュースが話題となりました。

【参考リンク】オリエンタルラジオが吉本退社 中田&藤森はエージェント契約も結ばず

終身雇用もだいぶ形骸化が進んでいますが、芸能界でも一大地殻変動が起きていると言っていいでしょう。というわけで今回は芸能人のキャリアパスについてまとめてみたいと思います。ビジネスパーソンのキャリアを考える上でも大いに参考になるはずです。

優秀者を縛るシステム

日本型雇用では基本的に年功賃金がベースなので、ものすごく優秀な人もそうでない人も大きく賃金に差はつかないようになっています。

じゃあ優秀な人は報われないのかというと、長い目で見れば人よりちょっとだけ出世する可能性が高いので、それで報われる可能性はあります。

なんてことを外国人に説明すると「よくそんないい加減な仕組みで優秀者が採用できるね」とたいていびっくりされますね。まあ最近はこのからくりが学生にもバレバレなので大手各社とも人材採用では苦戦中ですが……

最新の東大京大就活人気ランキングを見てもトップ10中で外資が6社を占め、日の丸メーカーは25位の富士フィルムが最上位という結果に。出来る人は日本型雇用を嫌がるんですよ。いまさら入ってもメリットないから。

というわけで経営者の皆さん、優秀な若手が欲しかったら、ジョブ型賃金にシフトしていらない中高年の賃金カットしつつ初任給を最低2倍にしましょうね。

【参考リンク】東大京大 22卒就活人気ランキング

ともかく、そういう日本型報酬システムでこれまでなぜ優秀者を逃がさず囲い込めていたかというと、ポイントは『終身雇用』と『年功賃金』ですね。

たとえば40歳くらいになればアホでもそこそこの基本給には昇給できているわけです。そして、下手を打たない限り65歳までは雇用が保証されるわけです。だから「自分はもっと報酬をもらうべきなのに」と腹の中で思っちゃいても、とりあえず今の会社を辞める気はありませんという人間が多数派だったわけです。

そういう意味では『終身雇用』も『年功賃金』も無い、ある意味完全実力主義の芸能界は、どうやって人材を囲い込んでいたんでしょうか。

恐らく大手の芸能事務所同士で「不義理をした人間は使わない」といった暗黙のルールが存在したと思われます。実際、筆者は10年ほど前ですが「大御所の一人を怒らせた結果、表舞台から完全に干された」という人物に会ったことがありますね。

では、なぜ芸能人たちは独立したり移籍するようになったんでしょうか。それは、やはり多くの識者が指摘しているように、テレビとネットの力関係が逆転し「テレビから干す」という行為自体に大して意味がなくなったためでしょう。

実は90年代までは特定の業界内や数社間で「お互いの社員は中途採用しない」といった暗黙のルールは割と存在していました。優秀者を引き抜くメリットより、転職の芽をなくすことで社員を縛り付けるメリットの方を優先していたわけですね。

でもそういうルールって崩れる時には一気に崩れます。みんなが守っているからこそ守るメリットがあるわけで、誰が抜け駆けするかわからない状況になったら先手を打って動いた方がトクですから。今後は芸能界も独立や引き抜きが当たり前になって、市場原理に基づくより健全な業界になるはずです。

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