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アサンジ被告の保釈と米側への引き渡し、英裁判所が退ける

Julia Quenzler HO to BBC
アサンジ被告は黒色のスーツとマスクを着用してロンドンの裁判所に出廷した

告発サイト「ウィキリークス」共同創設者で、アメリカで機密漏えいなどの罪で起訴されているジュリアン・アサンジ被告(49)について、イギリスの裁判所は6日、保釈の申請を退けた。4日には、アメリカ側への引き渡しは認めないとの判断が出されていた。

ロンドン・ウエストミンスター治安裁判所の判事は保釈申請を認めない理由として、アサンジ被告に逃亡の恐れがあるとした。アメリカ側に身柄を引き渡さない判断については、引き渡された場合は同被告に自殺の恐れがあるとしていた。

アメリカ側は、引き渡しを求めて上訴する方針。同国で裁判にかけるまでは、厳重警備の刑務所でアサンジ被告を拘束し続けるよう求めている。

黒色のスーツとマスクを着用して出廷したアサンジ被告は、この日の裁判所の判断に目立った反応は見せなかった。

アサンジ被告側は、新型コロナウイルスの感染流行が起きた刑務所で拘束されるより、地域で厳しい規制の下、家族と共に隔離状態に置かれるべきだと訴えていた。

これに対しアメリカ側は、アサンジ被告はひそかに他国に逃亡する資金や能力があり、「自らを法を超えた存在だと考えている」などとして、保釈に反対していた。

裁判所が保釈申請を退けると、アサンジ被告のパートナーのステラ・モリス氏は、「とてもがっかりした」、「(アメリカの)司法省は起訴を取り下げ、米大統領はジュリアンに恩赦を与えるべきだ」と裁判所前で述べた。

アサンジ被告は性的暴行の容疑をめぐってスウェーデン当局に身柄が引き渡されるのを避けるため、2012年に在英エクアドル大使館に逃げ込んだ。スウェーデン当局はその後、捜査を打ち切った。

2019年4月にロンドン警視庁に逮捕され、以来ロンドンの刑務所で拘束されている。

米司法当局は、アサンジ被告がアフガニスタンやイラクなどでの情報提供者の身元を含む機密情報をハッキングによって入手し暴露したとして、アメリカで裁判にかけたい考え。

(英語記事 Julian Assange loses extradition bail bid

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