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【米大統領選2020】 連邦議会、結果認定の審議 トランプ氏支持者たち議事堂侵入 


米大統領選の投票結果を認定する手続きのため6日午後、連邦議会上下両院合同会議が開かれた。州ごとに選挙人団の投票を開票し、ジョー・バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領の勝利を最終認定する手続きが始まった。審議が始まって間もなく、ドナルド・トランプ大統領の支持者たちが議事堂に大挙して押し寄せ、武器を手に議事堂内に侵入した。

アリゾナ州の投票結果を認定するか両院に分かれて審議していた議員たちは、トランプ氏の支持者たちが議事堂に侵入した事態を受けて、審議を中断した。銃器を持つ侵入者も大勢いる。催涙ガスが使用されたという情報もある。米メディアは、議事堂の窓を割って侵入した者たちや、上院本会議場に侵入して議長席に座る男の映像などを伝えている。

複数の議員や議会職員、記者たちは、安全な場所に避難し、ガスマスクを着けるよう指示されたとツイートしている。銃声が聞こえると書いた下院議員もいる

これに先立ちトランプ氏はホワイトハウス前で、自分は決して敗北を認めないと演説。自分の呼びかけでワシントンに集まった支持者たちに、連邦議会議事堂へ向かうよう促していた。

支持者たちの議事堂侵入が始まると間もなくして、トランプ氏は「議会警察を支持してください。本当にこの国の側にいる人たちなので。このまま平和的に!」とツイートした

トランプ氏はさらにその後、「米連邦議会にいる全員に、平和的なままでいるようお願いする。暴力はなし! 忘れないで。自分たちこそ法と秩序の政党だ。法律を尊重し、素晴らしい警官たちを尊重して。ありがとう!」とツイートした

議事堂での混乱を受けてワシントン市長は、午後6時以降の外出を禁止した。

ペンス副大統領は「憲法守る」と

この日に向けてトランプ氏は、上院議長でもあるマイク・ペンス副大統領が選挙人団の投票結果を拒否し、自分の勝利を認定するはずだと主張していた。しかし合衆国憲法は、副大統領にそのような権限を与えていないというのが通説。

これを受けてペンス副大統領は6日午前、議会の両院合同会議が始まる前に声明を発表し、自分は4年前に合衆国憲法を守ると宣誓したのだと強調。憲法が定める三権分立の原則に照らして、自分が上院議長として一方的に、州の選挙人投票結果を拒否できるという意見は正しくないと言明した。「大統領職はあくまでもアメリカ国民のもので、アメリカ国民だけのものだ」と、ペンス氏は声明で述べた。トランプ氏の名前は出さないまでも、その要求には応じないと事実上表明したことになる。

トランプ氏はこれを受けて、ペンス氏に勇気がなかったとツイートで反発した。

憲法修正第12条には「上院議長は、上院議員および下院議員の前で、すべての認証書を開封したの後、投票を数える。大統領として最多数の投票を得た者の票数が選挙人総数の過半数に達しているときは、その者が大統領となる」と書かれている。この開票結果を認めない権限は、上院議長に付与されていない。

一部の州政府が選挙人団の投票結果を連邦政府に送付しなかった事態を受けて制定された1887年の選挙人団法は、選挙人の投票結果を検討する権限を上院議長ではなく、連邦議会に与えている。

連邦議会による選挙人団投票の認定は通常は、儀礼的な手続きだが、今回は上下両院で多数の共和党議員が認定に異議を唱える見通しという、異例の事態になっている。審議冒頭で早々に、バイデン氏が勝ったアリゾナ州の投票結果に両院の共和党議員から異議が出たため、開票・集計を中断し、両院それぞれ審議に入った。アリゾナ州で大統領選の民主党候補が勝つのは1996年以来のことだった。

アリゾナ州の投票結果について上院のみで審議を開始した際、共和党幹部のミッチ・マコネル上院院内総務は、「我々はアメリカの歴史で前例のない措置を議論している。有権者の意思を議会が否決し、大統領選の結果を覆しても良いのか」と述べ、「憲法は連邦議会の我々に限定的な役割しか与えていない。有権者、裁判所、各州がいずれも意思を表明した。我々がその意思を覆したりすれば、この共和国を永遠に傷つけることになる」と、共和党内から出ている異論を批判。「選挙に負けた側の言い分のみを理由にこの選挙結果が覆されるようなら、この国の民主主義は死のスパイラルに陥る」と強い調子で警告した。

これに対して、選挙結果に異議を唱えている共和党のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)は、不正があったと多くの有権者が信じているのだから、議会は調査委員会を開いて投票に問題がなかったが確認するべきだと主張。続いて、民主党や共和党の議員たちが、クルーズ議員の主張を批判し、審議が続いた。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、ペンス氏は5日の時点で、自分にはバイデン氏の勝利を阻止する権限はないと告げたとされる。トランプ氏はこの報道を「フェイクニュース」だと否定し、ペンス副大統領が自分の再選に協力してくれるはずだと主張した。

下院は民主党が多数を占めるほか、上院でも共和党幹部をはじめ大多数の議員がバイデン氏の当選を認定するものとみられているため、実際に選挙結果を覆す議決に至る可能性は低いとされている。

バイデン次期大統領とハリス次期副大統領は1月20日、就任する予定。

トランプ氏は敗北認めず

大統領選の結果を受け入れず、不正選挙だったと立証されていない主張を続けているトランプ大統領はツイッターで、また共和党候補を不利にするための不正があったようだとツイートした。

首都ワシントンにはトランプ氏の呼びかけに呼応した支持者たちが集まり、5日には一部が警察と衝突。地元報道によると、少なくとも6人が銃器の不法所持や警官への暴行などの容疑で逮捕された。

6日午前からはホワイトハウスの前や近くのナショナル・モールにも、トランプ氏の支持者が大勢集まった。トランプ氏は支持者たちに、自分は決して敗北を認めないと演説した。

支持者たちはその後、連邦議会議事堂に大挙して押し寄せた。一部は建物によじ登り、議事堂内に侵入した。

(英語記事 Pence breaks with Trump over Biden win

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