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米ISM製造業景気指数、12月は2年4カ月ぶり高水準


[ワシントン 5日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が5日発表した2020年12月の製造業景気指数は60.7と、2年4カ月ぶりの高水準となった。新型コロナウイルス感染の急拡大によって需要がサービスからモノへ移行したことが要因とみられる。市場予想は56.6だった。

11月の製造業景気指数は57.5だった。指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。

ISMは、新型コロナの感染拡大を受けて工場や卸売業者が設備を消毒するために短期的に操業を停止したことなどにより「製造業の成長可能性が制限されている」とした。

一方、ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・スイート氏は「企業は在庫を補充する必要があるほか、個人消費がサービスからモノにシフトしているため、今冬の米製造業はそれなりに好調に推移するだろう」と述べた。

12月は納品指数が67.6と、11月の61.7から上昇。全体水準が予想外に上昇した一因となった。納品までの時間が長いことは通常、好景気や需要増加を示すが、今回は新型コロナの危機による供給不足を反映しているとみられる。

それでもモノの需要は底堅い。新型コロナ感染の急増に伴う全国各地の新たな事業規制は主に幅広いサービス部門にとって打撃となった。

多くの人が在宅勤務や在宅学習を続けており、電子機器や住宅の改修製品、運動器具などが売れている。

需要が力強い中でも、製造業の生産高は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の水準を約3.8%下回っている。それでも製造業部門は第4・四半期国内総生産(GDP)の下支え要因になるとみられる。第4・四半期は、新型コロナ感染や政府のコロナ支援策の資金が枯渇したことで個人消費が打撃を受けた。

第4・四半期GDPは、年率で約5%増えると予想されている。第3・四半期は、政府による3兆ドルを超える景気刺激策が奏功し、33.4%増と過去最大の伸びを記録していた。第2・四半期は31.4%減と、政府が統計を開始した1947年以来の大幅な落ち込みだった。

ISMの12月の新規受注指数は67.9と、11月の65.1から上昇した。新規受注の伸びに伴って雇用指数は51.5となり、11月の48.4から上昇した。

供給網の混乱により製造業者の費用が増えている。価格指数は77.6と、18年5月以来の高水準となった。11月は65.4だった。今年物価が上昇するリスクが高まるが、失業率の高さが物価上昇圧力を抑える可能性がある。

労働市場は経済とともに勢いを失っている。6月に新規雇用者数が過去最多の478万1000人増えて以降、ペースが落ちている。

ロイターのエコノミスト調査によると、12月の雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比10万人増と予想されている。11月は24万5000人増だった。雇用統計は8日に発表される。

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