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2021年版、アメリカ人の新年の抱負から消えたのは・・


Here Are Americans’ Popular New Year’s Resolutions For 2021.

2020年は新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るい、未曽有の事態に陥りました。それでも、時代はまわる。激動の2020年が幕を閉じ、2021年がやって参りました。

というわけで、恒例の「アメリカ人の間で人気の”新年の抱負”」を取り上げてみました。Yougovが調査した今年の結果は、以下の通りです。

チャート:アメリカ人の新年の抱負、トップ10(複数回答)

(作成;My Big Apple NY)

はい、1位は「運動量を増やす」で50%2位は「体重を減らす」で48%でした。アメリカ人の肥満率は2018年で42.4 %と2016年の39.6%を上回り過去最高を更新していただけに、これらを含めトップ4の項目はランキング上位の常連ですよね。

こうしてみると、フィットネス器具メーカーであり、エクササイズアプリを提供するぺロトンの株価がなぜ年初来で473.7%(12月23日時点)も急騰したかが、伺えます。その他、スポーツ衣料大手ナイキやヨガ衣料メーカーのルルレモンも、それぞれ39.9%高、53.3%高と好調で、S&P500の14.2%高を上回ってましたよね。

閑話休題。新年の抱負に話を戻し、2020年版つまりコロナ以前のトップ10と比較すると、5位以下は全て内容が変わっていました。

チャート:2020年版の”新年の抱負”トップ10

(作成:My Big Apple NY)

お気づきになりましたか?2020年版にあった「もっと旅行する」が今回、圏外に散ってしまったのですよ。調査時点が12月1日と、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックのワクチンの供給が開始される約2週間前だったことが響いたのかもしれません。ただ、デスティネーション・アナリシスによれば、2021年に「旅行を計画する」と回答したアメリカ人が32.9%に対し、「旅行を計画していない」が45.2%と上回っていただけに、楽天的なアメリカ人でも旅行に慎重と言えそうです。

逆に2021年にはなかった”家族との時間を増やす”が、2021年に加わりました。これはHipsturbiaに代表される郊外へ引っ越したミレニアル世代などで、在宅勤務を経て家族との時間を大切さを認識したアメリカ人が増えた可能性をちらつかせます。

その理由の一つに、コロナ離婚の増加が挙げられます。法的書類作成を提供するサービス会社リーガル・テンプレートによれば、コロナ以前の2月13日と4月13日の間に離婚合意書の売上は57%も急増したのですよ。周囲でもコロナ禍で離婚した夫婦の話を聞きましたから、明日は我が身と考えたアメリカ人も少ないないはずです。ちなみに日本では、コロナ離婚は実は増加していないのですよ。厚生労働省の人口動態統計(速報値)によれば、在宅時間が増えたことで離婚の増加が問題視されていましたが、実際には1~7月時点で前年比9.5%減の11万4,159件でした。雨降って、地固まるというところでしょうか。

アメリカで大人気のファミリー・ドラマ”This Is Us”で、仕事人間だった夫が「仕事が自分を偉大にするのではない、家族が自分を特別にしてくれる。今までそれを行動に表していなくて申し訳なかった」との名台詞で妻と和解するシーンがありました。筆者も家族や友人など自身を支えてくれる方々を大事に思うだけでなく、2021年にはそれを行動で示すよう心掛ける次第です。

皆様にとって、素晴らしい2021年になりますように。引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。

(カバー写真:Marco Verch Professional Photographer/Flickr)

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