
[3日 ロイター] - 物言う投資家カール・アイカーン氏は、保有する米ハーバライフ・ニュートリションの半分以上の株式を6億ドルで売却した。同社が声明で明らかにした。
アイカーン氏のハーバライフ株保有率は9月末時点で15.5%だった。今回の売却で保有株数は約800万、持ち株比率は6%程度になるという。売却額は1株当たり48.05ドル。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は3日、アイカーン氏がここ数日、約10%の株をハーバライフに売り戻したと報じていた。WSJによると、アイカーン氏の保有株の価値は4億ドル程度になるという。
アイカーン氏は2013年からハーバライフの株式取得を開始し、筆頭株主となっていた。
アイカーン氏とハーバライフは2013年、アイカーン・エンタープライゼズがハーバライフ株を最低1400万株保有することを条件に取締役5人を送り込むことで合意した。今回の売却で保有株がその水準を割り込んだことから、ハーバライフに送り込んだ取締役5人は退任したという。
アイカーン氏は、投資を始めた時にハーバライフは物言う投資家を必要としていたが、その役割はもはや必要なくなったと説明している。
*内容を追加しました。