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「そんな馬鹿な」もいけないのか

マスコミの言葉狩りの問題を取り上げておきたい。

親しい間柄での、ごく身内向けの発言を取り上げられたら、私も世間の批判を浴びるような発言をしていただろう。あいつは馬鹿だね、ぐらいなことは言う。聞き分けのない人に向かって、バカッ、そんなことは言ってはいけない、などときつい口調で嗜めることもある。信じられない話を聞いて、思わず「そんな馬鹿な」と言ってしまう。

前後の文脈、その時の語りの調子で、自分の友人を引き合いに出して、津波が迫っているのに「逃げなかったバカ」などと表現したとしても、必ずしも亡くなった友人を貶める趣旨ではなかったということはある。自分の悔しい思いを、端的に「逃げれば逃げれたのに、逃げようともしないで津波に呑まれてしまった。バカヤロー。」などと言えば、実は友人としての哀切の情から出たバカヤローなり馬鹿だということが分かる。

平野復興大臣の亡くなられた友人が何故、逃げなかったのか分からないが、一般に、家族を守るために逃げなかった、消防団員として水門を閉めるために逃げる時間はあったけど逃げなかった、子どもやお年寄りなど弱い人たちを先に逃がすために自分は逃げなかった、などという事情があれば、「逃げなかった馬鹿」は個人に対する最高の賛辞になる。

片言隻語で言上げする悪癖を捨てていただきたい。私の見るところ、平野復興担当大臣は政治家としては実直な人だ。元々が役所出身の人のようだから、今の政治の世界で目覚ましい政治力を発揮するようなことはないだろうが、国民の期待を大きく裏切るようなことはしない。

実務能力のある政治家が決定的に不足している民主党では、役に立つ一人である。

今日から臨時国会が開会されるが、国会で言葉狩り遊びばかり繰り返していたのでは国民の心がますます政治から遠ざかって行く。

何事もほどほどに。そう、お願いしておきたい。

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