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政治ジャーナリストが「初の女性宰相候補」を一刀両断「田中真紀子に似ている小池百合子には総理は務まらない」

元キャスターらしく弁舌はさわやかだが、中身は?(時事)

 菅内閣の支持率がつるべ落としに下がるにつれて、菅首相と「犬猿の仲」とされてきた小池百合子・東京都知事に「初の女性宰相」との声が出始めた。『週刊ポスト』(2021年1月4日発売号)では、国民世論を二分する22のテーマについて、識者が賛成と反対に分かれて大論争を繰り広げているが、そのテーマのひとつが「小池百合子は総理の器か否か」である。その特集で「器ではない」と反対論に回ったのが政治ジャーナリストの安積明子氏である。同特集ではノンフィクション作家の大下英治氏が「小池氏の度胸」を買って賛成論を展開しているが、ここでは同誌に収録しきれなかった安積氏の「小池月旦」を紹介する。

【写真】田中真紀子氏もパワフルだったが、官僚を力ずくで従わせようとして失脚した

 * * *

 総理大臣に必要なスキルのひとつは人を惹きつける能力です。小池さんはその能力に長けており、都民の安心感につながるメッセージをうまく発しています。しかし、それはあくまで小手先のものであり、コロナ禍という有事には、より根本的な対策に力を入れなければならないはずです。

 2020年12月21日の記者会見で、小池さんは医療従事者に小中学生が感謝の手紙を書こうと呼びかけました。もちろんそれは良いことですが、いまこの時期にそれを送られても、当の医療従事者は迷惑するのではないでしょうか。手紙を受け取れば読まなければならない。ネットで『ありがた迷惑ではないか』という声が多く見られたのも当然です。医療機関は手紙よりもちゃんとした支援がほしいはずです。それを提供するのが真のリーダーの役割でしょう。

 また、総理大臣の実務を考えた場合、真っ先に必要とされるのは官邸や政府のスタッフである官僚をうまく使う能力です。小池さんは、役人を生き生き働かせるというより、自分のカラーに染めようとしているように見える。手法は違いますが、かつての田中真紀子・外相に似ています。田中氏が失敗したように、それでは組織は回りません。今の都庁の役人は、小池知事とうまく距離を保っているから実務に知事が手を突っ込むことはあまりないようですが、永田町・霞が関でそううまくいくかは不安を感じます。

 小池さんには子分と呼べる政治家が見当たりません。そういうタイプの人には、スタッフが力を発揮して働ける環境を作ることは難しい気がします。

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