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【2021年展望】、誰も予想できないパンデミックもストアアプリは必ず進化し続ける!


■誰も予想できなかった激動の2020年が終了し、新たな年が始まった。流通業界にとって2021年はどのような1年になるのだろうか?

パンデミックが年内中に終息するかどうかにかかわらず昨年から引き続きコンタクトレスでフリクションレスな買い物の仕方が拡大することには違いない。

流通業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)ではストレスフリーな顧客体験がカギとなる。

流通のDXにはスマートフォン・アプリが欠かせない。ストアアプリを使ったカスタマージャーニーでDXが進化していく。

実際にほとんどの消費者が買い物にストアアプリを使いこなしている。特に食品スーパーにおいてはアプリが買い物ツールとしてなくてはならないものになっているのだ。

マーケティング企業のアコスタが昨年9月に行った調査によると、実に10人中9人となる89%がスマートフォンを店内で利用している。

2015年は67%だったことから5年で20ポイント以上も増加したのだ。特に若い世代となる18~39歳の93%がスマートフォンを買い物につかっている。

アコスタの「食品のモバイラゼーション(The Mobile-ization of Grocery)」レポートでは国内のスマートフォンユーザーが2.6億人以上いるとしており、買い物中にスマートフォンを使う人が2.3億人以上いることになる。

買い物中にスマートフォン・アプリを使うことも快適だと答える人も年々増える傾向で、2015年の35%、2017年の42%、そして現在では58%の人が店内で楽に使っているというのだ。

さらに10人中7人となる人が食品スーパーが提供しているストアアプリを利用しているのだ。

では買い物のどういった場面でスマートフォン・アプリをつかっているのだろうか?

コンサルティング企業のマッキンゼーが提供するペリスコープ・バイ・マッキンゼー(Periscope By McKinsey)の調査ではパンデミックの影響で買い物の様々な局面でスマートフォン・アプリが使われるようになった実態を浮き彫りにしている。

2020年3月と6月でのスマートフォン・アプリでの使われ方を示した「新型コロナウイルス・インパクト」では、ストアアプリ等を使ったモバイル支払いが17%から30%に増加している。

モバイルオーダーも3月の16%から6月には28%の人がアプリ経由の事前注文を行うようになったのだ。

商品のバーコードをアプリでスキャンしながら買い物をするモバイル・チェックアウトも6月時点で25%が利用したのだ。

興味深いことに6月の時点で16%の人が買い物中にAR(Augmented Reality:拡張現実)を使って買い物をした回答しているのだ。

ウォルマート・アプリのストアモードにはAR技術を応用した機能がある。

ストアモードとは、利用者が店内に入るとGPSによりアプリの画面が自動的に変わり、その店舗で提供している各種サービスから営業時間などの店舗情報、リアルタイム混雑状況、店内にある商品のプライスチェッカー機能が使えるモードのことだ。

ストアモードになるARスキャナーが使えるようになっている。ARスキャナーを使うことで商品価格を比べるだけでなく、レビュー数や5ツ星評価などでも比較が可能となるのだ。プライスチェッカーによる単純な価格表示よりも商品比較が容易となる。


こういった比較的マイナーな機能でもアップデートされ買い物中に便利に使われるのだ。

今年も流通業界は大きな変化をたどることになるが、ストアアプリの便利さは確実に進化することになる。

トップ画像:ウォルマート・アプリにあるARスキャナー。ARスキャナーを使うことで商品価格を比べるだけでなく、レビュー数や5ツ星評価などでも比較が可能となるのだ。プライスチェッカーによる単純な価格表示よりも商品比較が容易となる。

コンサルティング企業のマッキンゼーが提供するペリスコープ・バイ・マッキンゼー(Periscope By McKinsey)のデータ「新型コロナウイルス・インパクト」では、ストアアプリ等を使ったモバイル支払いが17%から30%に増加している。モバイルオーダーも3月の16%から6月には28%の人がアプリ経由の事前注文を行うようになったのだ。

⇒あけましておめでとうございます!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。本年もよろしくお願いします。さて世界最大のホテル・フランチャイザーであるウィンダム・ホテルズ・アンド・リゾートが昨年末、北米に展開する約6,000のホテルでモバイル・チェックイン&チェックアウトができるようになったと発表しました。

スマートフォン・アプリをルームキーにしているヒルトンのやり方に追随した形です。他の大手ホテルチェーンもこれに従うことになります。つまりお客はフロントでチェックインの行列に並ぶ必要がなく、アプリでチェックインができ、アプリのデジタルキーで部屋の鍵を開閉することになるのです。カードキーをもつ必要がなくチェックアウトもタップで完了です。

エアラインも数年前からアプリにQRコード等を表示させチケットレスです。旅行はコンタクトレスでフリクションレスでストレスフリー。カタカナばっかですが、要するにスマートフォン・アプリが生活を便利にするということです。エントリー記事にあるように買い物もしかり。

⇒電話やカメラ、手帳、ゲーム、お財布など様々な機能を搭載したスマートフォンは生活のあらゆる場面で使われている現代人の必需品です。スマートフォン・アプリは買い物でも便利さで威力を発揮します。ただし日本でこれに気づくのにタイムラグが生じます。例えばスターバックスのモバイルオーダー&ペイにしても日本ではすでに開始されていますが、カスタマージャーニー等まだ洗練されていません。

英語の直訳文が読みにくいのと同様、日本人に合わせたUI(ユーザー・インターフェイス)等、アプリも改良や応用が必要なんですね。初期の自動車みたいなもので、最初は乗りなれた馬車を好みがちです。「アメリカでは広く浸透している」という期待が大きかったこともあります。イノベーションのあるある反応です。

モバイルオーダーのアプリにしても工夫好き、改善好きな日本人によって再発明・再定義されるかもしれません。で、期待外れとなった当初は使われないから、ストアアプリでもタイムラグが生じ拡大が遅れるのです。

メモをとっているのに「会議中にスマホをイジるな!」と若い社員を注意するような大人にはならないようにしましょう。

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