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超売れっ子になってもテレ玉で冠レギュラー “1日8本撮り”千鳥に社長が感謝

2019年、テレビ広告費がインターネット広告費に抜かれ、Netflixなどサブスクの動画配信サービスの台頭、YouTubeの飛躍など、テレビメディアを巡る環境が大きく変化している。コロナ禍でこの動きはさらに加速していくとも言われるが、キー局の系列ではない独立局は、今の時代をどう捉えているのか。テレ玉(テレビ埼玉)の川原泰博社長に聞いた――。

テレ玉の川原泰博社長

■多彩な県民性を具現化するラインナップ

「これだけインターネットが利用される時代で、テレビもいかにそれをうまく使っていくかが必要になると思いますが、やっぱり大事なのはコンテンツです」という川原社長。

「うちはキー局さんと競うわけではなく、埼玉県民を中心とするエリアの人たちのニーズにいかに応えられるか。決して受け身にならず、発信する側として、特にこういうコロナのときこそ、勇気づけたり明るさを届けたり、視聴者の方が今、欲していることを紹介することが使命だと思います」と強調する。

735万人の人口を抱える埼玉県は、“彩の国”を愛称として掲げるように、実に多彩な県民性だといい、「そこにある放送局も、多彩さを具現化するように、いろんなコンテンツを放送していくことを意識しています」と話す。

例を挙げると、「埼玉西武ライオンズ」「浦和レッズ」「大宮アルディージャ」といったプロ野球・Jリーグの中継番組や応援番組に加え、最近では卓球のTリーグ「T.T彩たま」の試合中継も編成するなど、「様々なスポーツにもチャレンジしています」とのこと。

東京から通じる鉄道網によって地域の文化が分かれる傾向にある埼玉県だが、「テレビ局として、そこに横軸を刺せるようにやれたらいいなと思いますね」と意欲。それを象徴する番組の1つが、県内の企業や自治体の代表が歌やパフォーマンスを披露する『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』で、新型コロナウルスの影響で開催延期となった今年は、これまでの名場面を振り返る『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭 29年間の出演者すべて見せます!スペシャル』として、1月1日(19:00~21:30)に放送される。

■吉本興業との信頼関係で実現

『いろはに千鳥』 (C)いろはに千鳥

自社制作番組では、お笑いコンビ・千鳥の街ブラ番組『いろはに千鳥』(毎週火曜23:00~)が人気で、テレ玉のほか24局で放送されている。

千鳥の関東初冠番組となった「いろはに千鳥」は、テレ玉が社内で企画募集をした際、制作部と吉本興業が提案し実現した。「もっと前にさかのぼると、ロンドンブーツさんの番組などから吉本さんとは良い関係でいろいろ番組をやらせていただいてきたいきさつがあるんです」と、長年の信頼関係から人気芸人の冠番組をレギュラー編成することができた。

今や超売れっ子となった千鳥だが、早朝から深夜まで“1日8本撮り”という驚異的なスケジュールの収録でも対応。「限られた時間の中でやっていただいて、本当にありがたいです」と社長直々に感謝している。

●川原泰博
青山学院大学卒業後、1979年にテレビ埼玉入社。主に営業畑を歩み、11年取締役、18年専務、19年より社長。

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