
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は小幅高となり、ダウ工業株30種は73ドル高で取引を終えた。新型コロナウイルスワクチンの展開や追加財政刺激策への期待が広がる中、来年の景気回復を先取りする動きとなった。
共和上院トップのマコネル院内総務はこの日、下院がすでに可決した現金給付を600ドルから2000ドルに引き上げる法案について、上院での早期採決に難色を示した。
キーター・グループ(マサチューセッツ州)のマネジングパートナー、マシュー・キーター氏は「現金給付が600ドルであれ2000ドルであれ、市場は何かを期待している」とした上で、「パンデミック(世界的大流行)に伴い制限措置がさらに強化された場合、何が起きるかに注目が集まっている」と指摘。また来年1月5日に行われるジョージア州の上院選決選投票からも目が離せないとした。
英政府は30日、英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナワクチンを世界で初めて承認した。これを受けてワクチン展開への期待が高まった。
年末を迎え、取引は全般的に控えめだった。
S&P総合500種指数は年初から15.5%高。今年のS&P総合500種採用企業の配当金は1株当たり58.28ドルと、前年から0.7%増加し、9年連続で過去最高を更新したことがS&Pグローバルの調べで分かった。
ハイテク株の多いナスダック総合指数は2009年以来の大幅な値上がりとなる見込みだ。
業種別では11業種中8業種が値上がりし、エネルギーや素材などが好調だった。
クレジットカード大手のマスターカードは2.6%高。スティーブンスは、クロスボーダー決済を巡る心理改善が期待できるとして、目標株価を引き上げた。
米取引所の合算出来高は95億7000万株。直近20営業日の平均は109億3000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.32対1の比率で上回った。ナスダックでは2.27対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30409.56 +73.89 +0.24 30415.0 30525.3 30393.0
9 5 4
前営業日終値 30335.67
ナスダック総合 12870.00 +19.78 +0.15 12906.5 12924.9 12857.7
1 3 6
前営業日終値 12850.22
S&P総合500種 3732.04 +5.00 +0.13 3736.19 3744.63 3730.21
前営業日終値 3727.04
ダウ輸送株20種 12459.23 +29.75 +0.24
ダウ公共株15種 850.59 +1.70 +0.20
フィラデルフィア半導体 2783.77 +45.72 +1.67
VIX指数 22.77 -0.31 -1.34
S&P一般消費財 1302.76 +3.90 +0.30
S&P素材 453.88 +6.00 +1.34
S&P工業 744.99 +4.91 +0.66
S&P主要消費財 690.80 -0.84 -0.12
S&P金融 484.02 +1.91 +0.40
S&P不動産 225.04 +0.80 +0.36
S&Pエネルギー 288.48 +4.55 +1.60
S&Pヘルスケア 1309.08 +0.01 0.00
S&P通信サービス 219.79 -1.63 -0.74
S&P情報技術 2284.47 -0.50 -0.02
S&P公益事業 314.09 +1.48 +0.47
NYSE出来高 7.24億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27435 - 35 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 27405 - 65 大阪比