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橋下市長の髪型を批判し、他国に攻撃材料を提供する『朝日新聞』

最近、衆議院が解散して以来、どうもそちら関係の話題がかなり多くなっておりますが、今日も選挙関係のネタで、紹介するのは『中国新聞網』の「日华媒:日本大选恐难逃“政治沼泽”的局面」になります。

 この記事は以前紹介したのと全く同じパターンで(日本の政界の動きについて自意識過剰な中国)、日本の中国人向け新聞『日本新華僑報網』を『中国新聞網』が転載し、中国に紹介したものです。


1 記事の紹介

 いつものとおり、最初に記事を翻訳したものを簡単に紹介させていただきます。

 日本維新の会の代表の、橋下大阪市長が最近、学生の様な髪形に変えた。これを正統的な「保守」の髪型という者もいる。日本には「髪型をいじるのは心機一転」(原文ママ、ここは日本語で記載されておりました)という言い方がある。つまり、髪形を変えることで、気持ちを変えるという意味だ。

 そのため、ある評論家は11月16日に、日本維新の会が石原慎太郎の「太陽の党」と合併した後、橋下は髪型を変え、37歳年上の石原慎太郎に対して「尊重」、一定期間の「服従」を表したと、指摘している。

 最近、日本政界の変化は目まぐるしく、野田総理が衆議院を解散して以来、14もの政党が互いに競い合っている。自民党は政権を奪回を目指しているし、少数政党は消え去らないよう努力している。

 石原慎太郎の動きも目まぐるしく、今日公職を辞めたと思ったら、明日には新党を結成し、明後日には解党し、再編している。表面上は「小異を捨てて大同に就く」と言っているが、実際は「野合」で、中には、「一緒に悪事を働く」「選挙互助会」という者もいる。

 こうした混乱の中、今回の総選挙は国民に多くの困惑と苦難な選択を迫る。3年前に「打倒自民党」の民主党を選択し、政権交代を成し遂げた。しかし、民主党の3年間の執政は言行不一致で、ある面においては、自民党が為し得なかったことを成し遂げ、「自民党以上に自民党」だった。

 斯様に、有権者はこの2党にどの様な違いがあるのか分からない。同時に、日本の有権者は第三極、つまり石原慎太郎が合従連衡した政党も信用していない。

 当時、「清新な」民主党を選んだが、経験のない者が政治を行うこととなり、何もできなかった。そのため、日本の有権者が再度日本維新の会のような政党の執政を選択するかは疑問だ。『朝日新聞』が11月17-18日に行った調査では、自民党の支持率が22%、民主党が15%に対し、日本維新の会はわずか6%となっている。

 今回の総選挙は、以前ほど論点が明確でない。現在、消費税増税では、与党民主党と野党の自民党、公明党が同じ考えた。原発廃止、TPPの問題については、それぞれの政党内部に賛成反対派がいる状態だ。

 安保、外交、領土問題では、大きい論争がなく、日本社会の「右傾化」が現れている。こう見ると、総選挙が終わっても、強い政権が現れることはありえず、再度「決定することができない政治」に陥り、泥沼の政局となる可能性が高い。



2 個人的感想

 普段から思いっきり批判している『日本新華僑報網』ですが(中国語新聞が「分析」した日本人男性が不倫をする理由?日本で「死後結婚」が流行している?)、今回の記事の「橋下市長の髪型」について「保守型」という訳の分からないことを言い出したのは天下の『朝日新聞』の「天声人語」でして、『朝日新聞』の迷走ここに極まれりといった感じです。

 『朝日新聞』が石原元東京都知事や橋下市長のような保守派が嫌いなのはわかりますが、「政策より大同団結、小異は捨てたというが、コーヒーと紅茶を混ぜたようなドタバタ感が漂う。色が似ていればいいというものではない」と言ってみたり、「何が目的か分からない年の差婚をした、したたかな女のよう」という女性蔑視ともとられかねない発言をしており、かなりひどい内容となっております。

 元記事で引用されている「選挙互助会」という言い方もこの「天声人語」からとられたもので、良く『朝日新聞』は「どこの国の新聞かわからない」という話を聞きますし、そこまで日本を批判したいのかという記事を見ますが(いつまで経っても他国に塩を送り続ける『朝日新聞』)、その典型のようなもので、まさに中国に言いように記事を使われております。

 言うまでもありませんが、私はここで共産国家の新聞の様に、自国礼賛ばかりの記事を求めているわけではありません。当然日本にもおかしいところは沢山あり、それは批判されるべきかと思っておりますが、初めから批判ありきで、髪型にまでケチをつけるような記事は可笑しいのではないかと言っているに過ぎません。

 最後に私の見立てを書いておくと、私も今回の総選挙で、単独過半数を握る政党はなく、強い政権は生まれ得ないと思っております。この点は元記事と一緒ですが、結果として、自公もしくは自公民の連立与党になれば、衆参両議院で、過半数を握ることとなり、「決められない政治」からは脱却できる可能性はあると思っています。

 ただ、民主党政権には失望しか抱いておらず、かといってかつての自公政権で何ができたかということを考えると、こうした枠組で日本を本当に良い方向に持っていってくれるのかという疑問がないわけではありません。

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