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餅が原因で高齢者が窒息死亡する事故が正月に多発 コロナで帰省断念の影響は?

鏡餅やお雑煮など、日本のお正月に欠かせない餅。そんな餅が高齢者を窒息させて命を奪う危険性があるとして、消費者庁が注意を呼びかけている。餅を原因として高齢者が窒息して死亡する事故は正月三が日に特に集中していて、噛む力や飲み込む力が衰えていることが原因という。

今回の年末年始は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、子や孫と離れて過ごす高齢者も多いとみられ、例年にも増した注意喚起が必要そうだ。消費者庁は“小さく切り、食べやすい大きさにする”など注意点を示している。


厚生労働省の人口動態調査によると、「気道閉塞を生じた食物の誤えん」で死亡した人は、年齢別でみると、「65~79歳」は2009年に1370人だったのに対し、19年は1051人と20%以上減少。一方、「80歳以上」は09年が2687人、19年が2739人と高止まりしている。高齢であるほど、死亡者数が多い点も特徴だ。

中でも、18、19年の「気道閉塞を生じた食物の誤えん」のうち、餅が原因で死亡した65歳以上の人の数を消費者庁が分析すると、合計で661人に上った。事故が起きた月別にみると、1月が282件と集中し全体の43%を占め、正月三が日が127件だった。

他にも、男女別では、男性の死亡者が477人、女性の死亡者が184人で、男性が女性の約2.6倍だった。年齢別では「80~84歳」「85~89歳」の合計が328人で、半数近くを占めている。


消費者庁の資料によると、高齢者が窒息事故に遭いやすいのは次のような理由からだという。

・歯の機能が衰え顎を安定させる力も低下することで、噛む力や飲み込む力も弱くなる
・唾液の量が少なくなり、食べたものをスムーズに飲み込みにくくなる
・口内の感覚、舌の圧力などの低下によって飲み込む力が弱くなる
・万一、喉に食べ物がつまったときに、咳などで押し返す力が弱くなる

消費者庁は、新年に餅を久々に食べるケースが目立つとして、次のような対策を紹介している。

・小さく切って、食べやすい大きさにする
・茶や汁物を飲んで、喉を潤してから食べる
・一口の量は無理なく食べられる量にする
・ゆっくりとよく噛んでから飲み込む
・餅を食べる高齢者に、周囲の人も注意を払って見守る

新型コロナの影響で、新年は夫婦二人きりや独居で過ごす高齢者も多いとみられ、周囲の見守りがないケースが懸念される。消費者庁消費者安全課は帰省を断念した人たちに対して、次のように協力を呼びかけている。

元旦の朝などの“おめでとうコール”だけではなく、年末のうちから連絡を取るなどして、「ゆっくりよく噛んで食べる」「小さく切って食べやすい大きさにする」などのアドバイスを伝えてほしい。

万が一、餅などをつまらせた対策として、消費者庁は「日本医師会 救急蘇生法 気道異物除去の手順」を紹介している。

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