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新型コロナにアジア人は欧米より強いよう

 日本国内の新型コロナウイルス感染増加は収まらず、年末に向けてむしろ加速しています。「GoTo」キャンペーン一時停止の措置しかとらなかったのですから当然でしょう。政府は市民の自粛をお願いするだけの無策です。しかし、大きな目で世界を見ると各国ともに流行が全国規模で盛んになる中、アジアと欧米の間ではっきりと差が現れています。人口百万人あたりで欧米とアジア主要国新規患者発生を比べた次のグラフをご覧ください。


 変異ウイルスで手が付けられない状態の英国にトップを走り続ける米国を除くと、ドイツ、イタリア、フランス、スペインは百万人あたり千人台に集中し、インドネシア、日本、韓国、インドは百人台に集まりました。つまり、流行盛時で欧州とアジアでは10倍の感染発生落差があるのです。

 コロナによる日本人の死者が少ない要因を見つけようと『コロナ制圧タスクフォース』が立ち上げられています。最初に言われたマスク普及の差は欧州とは無くなりつつあります。免疫応答と関係するHLAの人種的な差が日本人、アジア人で効いているのではないか、などの探究が始まっています。

 9月の時評「新型コロナ抑制の要因、政府は科学的に把握を」でも指摘したBCG接種による免疫獲得問題も見逃せません。12月29日時点で人口百万人あたりの感染者と死者を比べた各国一覧表を作成しました。


 百万人あたり死者がBCG無接種国や接種を中止した国で、米国、イタリア、英国、スペインなど千人の大台を超えています。日本株に比べて弱い株の接種国でペルーが千人を超えました。日本株接種国は日本26人など多くが数十人で差は歴然です。生活環境劣悪な外国人労働者に多発したサウジアラビア、膨大な難民キャンプに蔓延したイラクは特殊要因で増えたのでしょう。

 2000年まで日本株を接種していた南アフリカが死者457人で感染者も多発国との中間に位置して興味深いです。BCG無接種国のカナダが死者401人、感染者も南アフリカ並みです。カナダは医療関係者や先住民族には日本株を接種する運用になっており、医療施設でのクラスター発生などで歯止めになった可能性があります。

 日本株と並ぶ強いBCG株であるロシア株も数字上は効いているようですが、ホットニュースが飛び込みました。ロシア政府が今年の超過死亡は新型コロナによるものと認めたのです。これで死者は3倍以上に増加します。日本は超過死亡がほとんど無い国ですが、各国ともそれなりに多く、比較するのが難しくなりました。

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