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- 2020年12月30日 06:53
【アマゾン】、ネットスーパー急増も「風が吹けば桶屋が儲かる」の理屈で芸能人が独立?
■アマゾンのホームページにある検索窓に思いつくままに商品カテゴリー名を入力して検索する。
例えばクリスマスなので「オモチャ」とか年末なので「お歳暮」と入力する。すると画面のトップに「スポンサー(sponsored)」とある商品が並ぶ。
スポンサーの部分をクリックすると「この広告は、検索クエリに対する商品の関連性に基づいて表示されています」とある。
アマゾンの検索窓を使って商品検索を行うと必ず「スポンサープロダクト広告」がトップに来るようになっているのだ。
スポンサープロダクト広告はアマゾン内で個々の出品商品をプロモーションするクリック課金制の広告だ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でネット通販が急進していることで、アマゾンのスポンサープロダクト広告の売上が急拡大しているという。
スポンサープロダクト広告を含むアマゾンの広告事業の伸びが、ネット通販やクラウド(クラウドサービス、クラウドコンピューティング)のAWS、サブスクリプション事業等の成長率より大きくなっている。
ファイナンシャルデータサービスのファクトセット(FactSet)によると「その他」となっているアマゾンの広告事業は今年、210億ドル(約2.2兆円)になり前年から47%の増加となるのだ。
オンラインアドバタイジング市場の巨人はグーグルだが、アマゾンがオンライン広告でも徐々に巨人からシェアを奪っている。
なぜならWebサイトなどを閲覧する行動以上にアマゾンではクローズド・ループで利用者の動きをトラッキングできるからだ。
以前に比べてグーグルで商品検索するよりアマゾンの検索窓を使って購入に至るケースが増えていることもある。
アマゾンのホームページにアクセスした後、検索窓で商品検索を行い、商品購入から決済にいたるまでのサイト訪問者の動き全てをアマゾンはトラッキングできるのだ。
つまり検索から決済までの様々な指標を計測できることで、広告の影響度を数値化できることになる。
このクローズド・ループ・データを得ていることでアマゾンは極めて効果的に広告を行うことができるようになっている。
テレビやラジオ、新聞、さらにはオンラインなどを含めた他の広告媒体よりスポンサーは効率的に広告費用を打ち出せることになる。
アマゾンに対応した商品リサーチツールのジャングルスカウト(JungleScout)によると、検索ワード「ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォン(noise-cancelling headphone)」の検索結果で表示されるスポンサープロダクト広告ではスポンサー商品の購入が発生しなくても1クリック当たり7ドルとなっている。
1クリック7ドルは割高に思えるが、アマゾンのクローズド・ループから得られたデータでは、スポンサーになって露出したほうが商品が売れると示しているのだ。
アマゾンのペイ・ツー・プレイ・プラットフォーム(pay-to-play platform)が巨大化していることで、広告売上が急増していることになる。
パンデミックの影響でネットスーパーが拡大しているが、アマゾンで広告費用を増やす食品メーカーが密かに増えている。
テレビのコマーシャルより、スポンサープロダクト広告にしたほうが広告効果が高いという未来がやってくるのかもしれない。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。お笑いコンビのオリエンタルラジオが吉本興業からの退所を発表しました。日本では今年、所属事務所からの芸能人の独立のニュースが相次いでありました。オリエンタルラジオの藤森さんがテレビで売れっ子なのにもかかわらず「テレビのギャラをYouTubeが超えてしまった」と話す動画がYouTubeにありました。テレビのレギュラー番組が終わる理由も、以前のような低い視聴率ではなく制作費の都合とぼやくのです。見方を変えればテレビのスポンサード・ビジネスモデルがそろそろ終わろうとしている兆候です。
パンデミックの影響もありますが、テレビに広告をだす企業が少なくなっている理由にテレビの影響力が少なくなっていることがあります。広告を出しても影響力を計測できないということもあるのです。今後、日本でもネットスーパー等、ネットショッピング市場が大きくなります。そうなると広告に対する考え方ももっとシビアになりテレビに出す広告も減ると思いますね。
ネットでものを買えば買うほどテレビが衰退しタレントさんが所属事務所から独立する、そして...という「風が吹けば桶屋が儲かる」の理屈につながっていくのでしょうかね。
例えばクリスマスなので「オモチャ」とか年末なので「お歳暮」と入力する。すると画面のトップに「スポンサー(sponsored)」とある商品が並ぶ。
スポンサーの部分をクリックすると「この広告は、検索クエリに対する商品の関連性に基づいて表示されています」とある。
アマゾンの検索窓を使って商品検索を行うと必ず「スポンサープロダクト広告」がトップに来るようになっているのだ。
スポンサープロダクト広告はアマゾン内で個々の出品商品をプロモーションするクリック課金制の広告だ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でネット通販が急進していることで、アマゾンのスポンサープロダクト広告の売上が急拡大しているという。
スポンサープロダクト広告を含むアマゾンの広告事業の伸びが、ネット通販やクラウド(クラウドサービス、クラウドコンピューティング)のAWS、サブスクリプション事業等の成長率より大きくなっている。
ファイナンシャルデータサービスのファクトセット(FactSet)によると「その他」となっているアマゾンの広告事業は今年、210億ドル(約2.2兆円)になり前年から47%の増加となるのだ。
オンラインアドバタイジング市場の巨人はグーグルだが、アマゾンがオンライン広告でも徐々に巨人からシェアを奪っている。
なぜならWebサイトなどを閲覧する行動以上にアマゾンではクローズド・ループで利用者の動きをトラッキングできるからだ。
以前に比べてグーグルで商品検索するよりアマゾンの検索窓を使って購入に至るケースが増えていることもある。
アマゾンのホームページにアクセスした後、検索窓で商品検索を行い、商品購入から決済にいたるまでのサイト訪問者の動き全てをアマゾンはトラッキングできるのだ。
つまり検索から決済までの様々な指標を計測できることで、広告の影響度を数値化できることになる。
このクローズド・ループ・データを得ていることでアマゾンは極めて効果的に広告を行うことができるようになっている。
テレビやラジオ、新聞、さらにはオンラインなどを含めた他の広告媒体よりスポンサーは効率的に広告費用を打ち出せることになる。
アマゾンに対応した商品リサーチツールのジャングルスカウト(JungleScout)によると、検索ワード「ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォン(noise-cancelling headphone)」の検索結果で表示されるスポンサープロダクト広告ではスポンサー商品の購入が発生しなくても1クリック当たり7ドルとなっている。
1クリック7ドルは割高に思えるが、アマゾンのクローズド・ループから得られたデータでは、スポンサーになって露出したほうが商品が売れると示しているのだ。
アマゾンのペイ・ツー・プレイ・プラットフォーム(pay-to-play platform)が巨大化していることで、広告売上が急増していることになる。
パンデミックの影響でネットスーパーが拡大しているが、アマゾンで広告費用を増やす食品メーカーが密かに増えている。
テレビのコマーシャルより、スポンサープロダクト広告にしたほうが広告効果が高いという未来がやってくるのかもしれない。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。お笑いコンビのオリエンタルラジオが吉本興業からの退所を発表しました。日本では今年、所属事務所からの芸能人の独立のニュースが相次いでありました。オリエンタルラジオの藤森さんがテレビで売れっ子なのにもかかわらず「テレビのギャラをYouTubeが超えてしまった」と話す動画がYouTubeにありました。テレビのレギュラー番組が終わる理由も、以前のような低い視聴率ではなく制作費の都合とぼやくのです。見方を変えればテレビのスポンサード・ビジネスモデルがそろそろ終わろうとしている兆候です。
パンデミックの影響もありますが、テレビに広告をだす企業が少なくなっている理由にテレビの影響力が少なくなっていることがあります。広告を出しても影響力を計測できないということもあるのです。今後、日本でもネットスーパー等、ネットショッピング市場が大きくなります。そうなると広告に対する考え方ももっとシビアになりテレビに出す広告も減ると思いますね。
ネットでものを買えば買うほどテレビが衰退しタレントさんが所属事務所から独立する、そして...という「風が吹けば桶屋が儲かる」の理屈につながっていくのでしょうかね。