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いまごろになって小沢無罪確定に「同情」する輿石幹事長

きょう20日の報道の中で私が注目したのは何と言っても小沢無罪確定に関する報道振りである。

すなわち検察役の指定弁護士たちが19日に最高裁への上告を断念したことによって文字通り強制起訴以来の異常な国策裁判が小沢無罪の形で終わった。

大変厳しい忍耐と、試練の毎日だった。

国民の支持なくしては重圧に耐えることはできなかった。こう述べた小沢一郎の言葉に嘘はない。その言葉は胸に迫る。

そして私は小沢一郎が国民の支えに感謝した事を高く評価する。その国民たちとのわずかな接触を通じ、私はそれを実感した。あれだけメディアが大騒ぎした裁判である。

これだけ政治を混迷させた裁判である。

そしてその小沢強制起訴こそがいま我々が目にする政治の混迷をもたらした大きな原因であった。小沢無罪確定をメディアがどう報じるか、そこに国民は注目すべきである。

私が最も関心を持ったのはどのような識者がどのようなコメントを発したかであった。

それを探したが見当たらない。誰も関わりたくないといわんばかりだ。小沢批判の時はあれほど多くの識者が色々な事を言ったのにである。

そんな中でたった一つ見つけた。

きょう20日の読売新聞が、輿石幹事長が大阪市内で記者団に対し次のように述べたというベタ記事を掲載していた。

「小沢氏の無罪は間違いないのに、有罪のような扱いをされてきた」と述べて同情する姿勢を見せたというのだ。

それならば言う。

彼は一度でも小沢無罪のために本気で行動をとったというのか。政権与党の幹事長という最も政治的に強い立場にありながら、日本の政治史上に残るこの権力犯罪についてそれを糾そうとしたことがあったか。

徒手空拳の国民でさえここまで権力の不正を追い詰めたのである。

私は亡くなった小田実の言葉を思い出す。

すべてが終わった後で、近寄ってきて、「実は私もあなたの考えに賛成でしたよ」と耳元で囁く者ほど信用できない者はいない、というあの言葉だ・・・

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