立憲民主党の蓮舫(52)代表代行が、長年連れ添った夫との離婚を報じられたのは今年8月。“家庭内党首討論”である日、離婚が切り出されたという――。(「週刊文春」2020年9月3日号より)
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「(不倫は)全くない。つまらないでしょ(笑)」
立憲民主党の蓮舫参院幹事長(52)は、ふっきれた表情で「週刊文春」記者にそう語った。
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8月21日未明、参議院ホームページに掲載されている蓮舫氏の「議員情報」がひっそりと変更された。
「本名の欄が『村田蓮舫』から『齊藤蓮舫』に変わったのです」(参院関係者)
蓮舫氏
台湾人の父と齊藤姓の母の間に生まれた蓮舫氏は、報道キャスターとして活躍していた頃、フリーライターの村田信之氏と知り合い、1993年8月に入籍。97年に男女の双子を出産した。息子の村田琳(23)は現在、アイドルグループの一員として活動中だ。
「蓮舫氏は民進党代表時代の2016年11月、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で目黒区内の豪邸を公開。家族内の序列を聞かれた際、村田氏は『ペット以下』という長女に蓮舫氏が同調して、炎上したのです」(政治部記者)
蓮舫氏に離婚について事実確認を求めると、1時間にわたって取材に応じた。
「8月7日に離婚届を出し受理されました。弁護士も入れず、円満な協議離婚です。(理由は)シンプルに人生観の違いですね。彼は早稲田大学で講義を持ち、学生と地域を結ぶ教育をしています。いずれ地方に生活の拠点を移そうと考えていた。一方、私は東京が選挙区で、東京から日本を変えたいという考え」
「二人でこの件で話したのは、30分ずつ2回だけ」
コロナ禍の影響もあるのかと尋ねると、
「関係ないですね。もともと彼とは部屋は別、食事も別で、コロナ禍でも生活は変わりませんでした。子供たちが成人し、互いの将来を考えた時、同じ籍にいる必要はないかな、と。息子の芸能活動が軌道にのり、娘の就職の内定が出たことが大きかった。今年春ごろに私の方から切り出して、話が整ったのが、このタイミングということ」
話し合いも、あっさりとしたものだったという。
「二人でこの件で話したのは、30分ずつ2回だけ。彼も私との価値観のズレはわかっていたから、理解してくれました。私が国会議員になった時もそうですが、それぞれが決めた道を尊重するのがウチの考え方なので、一般に想像されるドロドロの離婚じゃないです。夫婦は独立会計でしたから、慰謝料はありません」
かつてテレビで夫を「ペット以下」扱いしたことは、
「本心からじゃないですよ。家族の間でそう言って笑い合ってきたから、テレビでネタとして言っただけ。むしろテレビ向けに旦那を立てるコメントをした方が、私にとっては不自然。彼の地域貢献に対する姿勢とか尊敬してますし、今も連絡とり合うほど仲はいいです」
村田氏に聞くと「ペットより下の観葉植物以下でしたから」
両親の選択を子供たちはどう思っているのだろうか。
「7月に私から子供に説明し、『わかった』と言ってくれました。子供たちは齊藤姓の新しい戸籍に入ります。これは彼らの意思です。息子の『村田琳』は芸名として使っていくことにしました。私は苗字へのこだわりがないんですよ」
今後の政治活動の変化や恋愛について聞くと、
「(恋愛は)ないない(笑)。(年齢が)半世紀越えですよ。彼(村田氏)もそういうキャラじゃないし、仕事に邁進していくんじゃないですか。籍を抜いただけなので、生活も心境も全く変わってないんです」
一方、離婚後に岩手県釜石市へ引っ越した村田氏に電話で話を聞いた。
「来年で東日本大震災から10年、僕は釜石で復興支援をしようと思っていた時、離婚を切り出された。お!という感じで、悩む暇はなかったですね。おわかりかと思いますが、悩んでも聞いてくれる人ではないので。パンチくらって一歩下がったけど、二歩進んで。もともとペットより下の観葉植物以下でしたから、今度は自分で光合成するぞ(笑)」
野党の合流劇と同様、夫婦関係も難しい。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年9月3日号)