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【インフルエンサー】、3年連続世界一のライアン君!黎明期にある日本では安易に踊る?

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■ビジネス誌のフォーブス誌は18日、ユーチューバーの年収ランキングで9歳のライアン・カジくんがトップになったことを発表した。

フォーブス誌のデータ(2019年6月〜2020年6月までの推定収入)によると、ライアン君のYouTubeからの年収は2,950万ドル(約30.5億円)だった。

ライアン君のYouTubeチャンネル「ライアンズ・ワールド(Ryan's World)は子どものおもちゃの紹介で有名になりチャンネル登録者数は現在、2,800万人近くにも上っている。

もともとは海外に暮らす親族などにライアン君の成長を見せるためYouTubeに動画を投稿しており、ライアン君は当時まだ3歳だった。その後、買ってきたおもちゃを開けて遊ぶ姿をアップしだして人気者となった。

2016年4月に公開された「サプライズ・チャレンジ・ウォータースライダー付き巨大エッグ(HUGE EGGS Surprise Toys Challenge with Inflatable water slide)」では、2020年12月25日現在で動画再生回数が20億回以上になっている。

この動画はYouTube史上最も再生された動画60本の中にランクインするほどの超人気動画となっているのだ。

なおライアンズ・ワールドにある動画だけでも1,600本以上となっており、総動画再生数は440億回に達している。

子供たちに絶大なる影響力を持つキッズ・インフルエンサーと手を結んでいるのが大手チェーンストアだ。ライアン君はウォルマートと契約を行い「ラインズ・ワールド」ブランドでおもちゃを発売した。

またウォルマートは2年前、ライアン君のファンミーティングツアーをウォルマート各店で開催し大盛況となった。

ウォルマートに追随しターゲットやアマゾンもライアン君のブランドで発売し、同ブランドの商品はアパレルからガジェットまで、なんと5,000種類にも及んでいる。

ライアンズ・ワールドの商品がオモチャ以外にも拡大するには理由がある。ライアン君の成功を真似て、子供たちが話題や新作の商品を紹介する動画をYouTubeに次々にアップしているからだ。

ライアンズ・ワールドの商品はライアン君の紹介だけでなく、他のキッズ・ユーチューバーも紹介することになる。したがってアパレルメーカーからガジェット開発企業までライアンズ・ワールドの影響力を手に入れようとしている。

結果的にライアン君のブランド商品は雪だるま式に拡大しているということなのだ。

 インフルエンサーの影響力を使ってウォルマートは先週、ショッパブル・ライブストリーム・イベントを開催した。

若者を中心に幅広い年齢層が利用する動画共有SNSアプリ「ティックトック(TikTok)」でウォルマートは18日、「ホリデー・ショップ・アロング・スペクタキュラー(Holiday Shop-Along Spectacular)」を行ったのだ。

フロリダ出身のダンサーで「ジャスト・マイコ―」ことマイケル・リー氏をフューチャーし、1時間のライブストリーミングでウォルマートが扱っているファンションブランドからプライベートブランドまで販売した。

4,300万人近くのフォロワー数を持ち、切れ味抜群でコミカルなヒップホップダンス動画が人気となっているリー氏や他のインフルエンサーたちが既存の広告には出せない独自の魅せ方でチャンピオン(Champion)やケンダル&カイリー(Kendall + Kylie)、PBのフリー・アッセンブリー(Free Assembly)等のファッションをアピールした。

ユーザーはチャンネルから離れることなく視聴を楽しみながらクリエーターが着用するアパレル商品を、視聴中にカートに入れながら決済までの買い物ができたのだ。

ウォルマートはより若いオーディエンスとつながりを持ちながら、若年層の新顧客に向けてもシームレスでストレスフリーな買い物体験を提供することになった。

 一方、インフルエンサー・マーケティングではまだ黎明期となっている日本で先日、インフルエンサーが設立したブランドでデザイン盗用問題が発覚するという問題が起きた。

インフルエンサーが紹介すると爆発的に売れる、という安易な考えでイージーなマーケティングに走ってしまうのだ。結果、チェック体制も甘くなりがちとなりトラブルが生じやすくなる。

 インフルエンサー・マーケティングにしてもアメリカと日本では5〜10年の差があることになる。

トップ画像:ウォルマートが18日夜に行ったショッパブル・ライブストリーム・イベント「ホリデー・ショップ・アロング・スペクタキュラー(Holiday Shop-Along Spectacular)」のスマホ画面。4,300万人近くのフォロワー数を持つインフルエンサーのマイケル・リー氏が、動画共有SNSアプリ「ティックトック(TikTok)」のウォルマート・チャンネルでアグリー・クリスマス・セーターを紹介している。ユーザーはチャンネルから離れることなく視聴を楽しみながらクリエーターが着用するアパレル商品を、視聴中にカートに入れながら決済までの買い物ができたのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は今年、6年ぶりにYouTube動画「【1万時間の法則】発表!30歳からPianoを始めた初心者が小曽根真さんの超難曲「Flight」を弾けたのか?」をアップロードしました。ド素人が弾いたピアノ演奏の動画再生回数はアップから7ヶ月弱で約3,000回になっています。クリエイター用のコンテンツ管理プラットフォームPEXによると、YouTubeにアップされた動画のうち、9割は再生数が1,000回にも満たないとのこと。投稿された動画の88.4%が1,000回以下だったとの指摘です。つまり流通コンサルタントによる渾身のピアノ演奏動画は再生回数でYouTube動画のトップ10%に入っているのです。後藤が過去10年でアップした動画数は16本。久々のアップロードもYouTubeの再生回数でトップ10%に入ったのは、よく健闘しているほうだといえます。300万回以上となる再生回数の動画「ピアノの前に座るとみんな笑いましたが、幻想即興曲を弾き始めると」をアップしている後藤からすると、YouTubeの最近のレッドオーシャン化は凄まじい。

2020年8月9日 - 【YouTube】、レッドオーシャン化!再生回数1,000回以上は1割で新たなマネタイズ戦略?

⇒パンデミックの影響もありYouTubeは芸能人からプロのスポーツ選手、政治家まで有名人・著名人の数だけチャンネルがあるという感じになっています。YouTube以外の動画投稿先も若者を中心に大流行している動画ソーシャルアプリ「TikTok」など色々と増えています。一方で視聴者数や視聴時間はそれほど増えていません。明らかに供給過剰。必然的にネット上にある1本の動画の再生回数は過去に比べれば大幅に減少傾向となります。となれば動画の広告費や企業案件、テレビ出演で生計をたてているインフルエンサーたちは別の収入源を新たに模索することになります。で、自分たちのブランドで物販を始めるというのは自然な流れなのでしょう。先日、歌手のGACKTさんとホストのROLANDさん、元キャバクラ嬢の門りょうさん3人のインフルエンサーによる『女性を一流にする』ためのブランド「G&R」が発表されました。が、その数日後、デザインの盗用によりG&Rは販売中止に追い込まれました。皮肉にも現在はそれぞれの謝罪が一流なのかどうかと問われています。

⇒このトラブルの数ヶ月前にもYouTuberでインフルエンサーのてんちむさんプロデュースのバストアップブラ「モテフィット」で問題がありました。このブラでバストアップをうたっていたのですが、てんちむさん自身が6年前に豊胸手術を受けていたと明らかになったのです。バストアップはブラの効果ではなく手術の成果だったということで彼女も謝罪に追い込まれました。強力な影響力を持つインフルエンサーは物販等で儲かります。彼らが紹介すれば間違いなく数万、数十万のフォロワーが購入しますから。したがって安易にインフルエンサーが物販などに手を出してしまうのです。その中にはG&Rやモテフィットのようなトラブルも起きるのです。こういったトラブルが連続して起きるとリスク回避で大手企業はインフルエンサーとパートナーシップを結ばなくなります。大きな資本が入らないためビッグビジネスにならず、日本のインフルエンサー・マーケティングは遅れた状態になるのです。3年連続世界一となったインフルエンサーの仕掛け人(ライアン君のお父さん)は日本人なんですけどね。

 SNSでは日本語という言葉の障壁があるため国境を超えた世界的競争になっていません。この結果(レッドオーシャンになっても)日本人インフルエンサーのマーケティング&ビジネスセンスを衰えさせているのかもしれません。

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