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《座右の銘は「挫折禁止」》“完璧すぎる男”伊勢谷友介に執行猶予判決 法廷で見せた「大麻信奉者」のホンネ - 西川 義経

「誰かを傷つける犯罪ではないので、その人を社会に晒す必要はない」

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 大麻の購入先の知人について口を割らず、そこには「悪質な犯罪ではない」という幼い主張が見え隠れした。

 12月22日、同月1日の初公判でこう述べた人気俳優の伊勢谷友介被告(44)の判決公判が東京地裁で開かれ、懲役1年、執行猶予3年が言い渡された。黒スーツにネクタイ姿で、両サイドを刈り込んだ短髪の伊勢谷被告は深くお辞儀をし、法廷を去った。


伊勢谷友介被告 ©共同通信

 判決によると、伊勢谷被告は警視庁に逮捕された9月8日、東京都目黒区の自宅で乾燥大麻4袋(計約13. 17グラム)を所持したとしている。約40回分に相当するといい、他の大麻所持事案と比較しても少ないとは言えない。

「お酒で解きほぐすより(大麻のほうが)翌日に影響が少ない」

 伊勢谷被告は、世界的なデザイナーの故山本寛斎氏を異母兄に持ち、東京芸大出身。スタイルの良さを活かしファッションモデルとしてデビュー。その後俳優へ転身し、人気マンガの実写映画で主要キャラクター(「あしたのジョー」の力石徹、「るろうに剣心」の四乃森蒼紫)を務めたり、NHKの大河ドラマでも重要な役どころ(「龍馬伝」の高杉晋作、「花燃ゆ」の吉田松陰)を演じたりして、お茶の間の人気をさらった。

 天から二物を与えられ、順風満帆に見えた伊勢谷被告。1日の初公判では「26、7歳の頃、オランダのアムステルダムで初めて大麻を吸った」と明かした。そのあと、止めた時期もあったというが、昨年の秋頃からまた手を出すようになったという。弁護人が「コロナによる自宅待機で(大麻の)使用頻度が高くなった」と話すように伊勢谷被告は「打ち合わせもリモートで、空いている時間に使ってしまった」と供述した。

 使用の理由について芸能界でのプレッシャーからの解放をあげ、「お酒で解きほぐすより(大麻のほうが)翌日に影響が少ない」との持論を展開し、大麻信奉者の一面をのぞかせた。

入手元については供述を拒否

 今後は縁を断ち切るとしながらも、大麻が合法化されている国があり「意識が甘くなった」とも話した伊勢谷被告。逮捕時に所持していた大麻は2、3日前に入手したものだというが、その入手元の知人を尋ねられると「知人を世の中にさらすことが必要とは考えられないので、話せません」と冒頭の通り、供述を拒否した。

 初公判では、自らが代表取締役を務める「リバースプロジェクト」について、多くを語った伊勢谷被告。環境問題の改善などに取り組む会社で「人類の未来をいかようにしていいものにするかを考えて、リバースを作った」などと持論を展開。著書のタイトルにもなっている「社会彫刻」という一般人には難解なキーワードも飛び出し、独特な世界観を語っている。芸能界への復帰の未練などは話さなかったがリバースについては「一人間として、そういった活動を続けていきたい」と話した。

 しかし今回の事件によって「稼いだお金の大半を提供せざるを得なくなった」と話すように、売れっ子だけに多額の違約金などの支払いが生じたようだ。

ツイッターのアカウント名に「挫折禁止」の文言が

 判決で村田千香子裁判官は「自ら使用するために所持する量としては多量で使用歴も考慮すると、被告人の大麻との関わりは深い」とした上で、「リラックスのために使用していたという動機を酌むことはできない」と断じた。

 一方で村田裁判官は説諭で「大麻との関係をしっかり断ち切り、また活躍してほしい」とエールも送っている。芸能界からも復帰を応援する声が聞かれるが、当の本人は判決後にコメントを出し、「判決を受け入れるとともに心からお詫び申し上げます」と謝罪した。その上で「今一度許される事があるならば、社会活動に勤しむ所存です。私が信念として持ち続けている『挫折禁止』の言葉通り、自分の人生を諦めずに生きてゆきたいと考えています」とした。

 ツイッターのアカウント名にも「挫折禁止」の文言を入れる伊勢谷被告。彼にとっての挫折は「大麻を止める」ことではないことをファンらは祈っていることだろう。

(西川 義経/Webオリジナル(特集班))

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