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業績好調のニトリHD 珪藻土商品の回収費用や再発防止費用など発生額は未定

3-11月は売上高12.2%増と伸長

 珪藻土商品の一部に石綿(アスベスト)が含まれる可能性があるとし、自主回収と使用中止を要請している家具・日用品大手の(株)ニトリホールディングス(TSR企業コード:010059423、東京都北区、東証1部)は巣ごもり需要を取り込み、業績が好調だ。

 12月25日、2020年3-11月(2月21日~11月20日)連結決算を発表した。売上高5,401億46,00万円(前年同期比12.2%増)、営業利益1,185億4,400万円(同40.3%増)、純利益767億2,300万円(同33.4%増)と大幅な増収増益を確保した。

 巣ごもり需要の高まりで収納整理用品や家具などが伸長。外出自粛要請などからECサイトの利用も増えた。また、配送配達費などの負担は上昇したが、店舗の一時休業や時短営業などで賃借料などのコストが低減した。

 2021年2月期通期連結の業績予想は据え置いた。しかし、珪藻土商品の回収費用や再発防止費用など発生額を合理的に見積もることが困難としており、損失額によっては業績予想を修正する可能性も出てきた。

 ニトリホールディングスは、ホームセンターの(株)島忠(TSR企業コード:310003156、さいたま市、東証1部)に対してTOB(株式公開買い付け)を12月28日まで実施している。島忠へのTOBは、「ホーマック」などを展開するホームセンター最大手のDCMホールディングス(株)(TSR企業コード:296774693、品川区、東証1部)が始めたが、ニトリホールディングスもTOBを表明。12月12日、DCMホールディングスは、TOBが不成立だったと発表し、ニトリホールディングスのTOBが成立する見通しだ。

 12月22日、ニトリホールディングスは珪藻土を使ったコースターなどの商品の一部に基準を上回る石綿(アスベスト)が含まれていたことを発表し、調査中の商品の販売も中止している。ニトリホールディングスは、通常使用している限りでは石綿(アスベスト)が飛散する恐れはないとしたが、商品を削ったり、破損した場合は飛散する恐れがあると注意を呼び掛けている。

 ニトリホールディングスは、業績の影響として、「該当商品の返品・交換等に伴う回収費用、お客様の信頼回復のための再発防止対策費用等の発生が見込まれている。しかしながら、現時点においては具体的対応方針について検討中であること等から、本件に関する影響額を合理的に見積もることは困難」としている。

ニトリの店舗看板(TSR撮影)

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