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【ニューロ】、カリフォルニア州で商業用自動運転車のテストを開始!ウォルマートから?


■無人配送用自動運転車を開発するスタートアップのニューロ(Nuro)は23日、カリフォルニア州自動車管理局(DMV)から同州内での無人宅配サービスの認可を得たことを発表した。

ニューロは来年早々、北カリフォルニアでスーパーマーケットなど大手チェーンストアと提携した宅配サービスのテストを開始する。

カリフォルニア州のDMVではこれまで運転手付きという条件での自動運転車による宅配テストは許可していた。

今回の認可によりドライバーレスで実証実験ができる他、商業用宅配での展開が可能となったことで利用者に宅配手数料を請求できることになる。

商業用宅配が認可された地域は北カリフォルニアにあるサンブルーノやデーリーシティ等を含むサンマテオ郡とパロアルトやサニーベール等を含むサンタクララ郡。

ただし高速道路などフリーウェイでの使用はできず一般道路上のみとなっている。また運行時は晴天に限られ、速度も時速35マイル(時速約60キロメートル)以下との条件もつけられている。

ニューロではトヨタ自動車のプリウスをベースにしたAI自動運転車で宅配サービスを開始し、R2と呼ばれる最新型の低速電動車に切り替える。

 2016年に創業したニューロは2年前、アリゾナ州スコッツデール地区にあるクローガー傘下のスーパー、フライズフードでプリウスによる自動運転の宅配テストを開始。

その後、2台の完全無人運転車「R1」を投入し、店内でピッカーがピッキングした注文品をR1に詰め込んで利用者宅まで自動で運ぶテストを始めた。

この実証実験では利用者宅の近くにR1が到着すると利用者のアプリに通知が行き、利用者がコード番号を入力してドアを開け注文品を受け取る仕組みだ。なお配達料金は1回5.95ドルとなっており、最小注文数の制限はない。

同テストでは無人車のR1に運転者が乗る車で追尾させ、安全性等をモニターしていた。

R1は長さ2.60メートル、幅1.10メートル、高さ1.80メートルのサイズで、トースターに車輪をつけた形状。上部にあるカメラやレーダーなど様々なセンサーが機能しており、完全なドライバーレスのオートパイロットで稼働していた。

またR1の車内は2つの部分からなり、それぞれ食料品の袋が6つまで入る仕様だった。最高時速は25mile/h(40km/h)。

スコッツデールで行ったテストは2019年3月で終了した。翌月からテキサス州ヒューストンのクローガーの2店舗で宅配実験を新たに開始。ヒューストンでもプリウスから実験を始めて、R1に移行する形をとったのだ。

ニューロは2019年12月、ウォルマートと共同で新型自動運転車の「R2」を使った宅配サービスをヒューストンで開始すると発表した。

第2世代となるR2は無人運転を行う目的で設計されており自動運転システムのみを使った車両。人間のドライバーが乗車しないため高さは1.50メートル(中央にあるライダーまでの高さは1.80メートル)ほどで幅は1.10メートルと小型となる。

R2には従来の乗用車に欠かせなかった、サイドミラーや透明なフロントガラスなどの装備がない。光を用いたリモートセンシング技術であるライダーにレーダー、カメラを装備しており周囲360度の視野をAIドライバーに提供しながら最大速度時速25マイル(時速40キロメートル)で走行する。

ニューロは今年5月、ドラッグストアチェーンのCVSヘルスと提携し自動運転車による処方箋などの宅配サービスを開始することも発表した。R2を使ったドラッグストアから1時間で宅配するテストもヒューストンで行われている。

小売りチェーン以外では、ドミノ・ピザとも提携しておりニューロは昨年からヒューストンで宅配テストを行っている。

 ウォルマートでは9年前、サンノゼ地区(サンタクララ郡)にあるスーパーセンターから宅配サービスのテストを開始している。

サンマテオ郡サンブルーノにはウォルマートEコマースオフィスもあり、ウォルマートはニューロと提携した自動運転車によるテストを開始しそうだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログでは様々な流通IT事例を紹介しています。エントリー記事にある宅配ロボットや宅配用ドローン、ウォルマート店内にあるピックアップタワーや一部店舗に導入されているスムージーマシン。スーパーマーケットはサラダ自販機を設置しているところもあります。パンデミックの影響で宅配サービスを含め流通の様々な場面でロボット導入が進んでいます。

で、流通ITで共通するところは利用者がアプリを使って操作するということ。これからの流通を語る上でアプリの利用は不可避なんですね。ストアアプリが買い物で頻繁に使われているように流通におけるアプリ展開の重要性は強調しすぎることはありません。

アマゾンの食品スーパーのアマゾン・フレッシュでもスマートカートのダッシュカートを使うのにはアプリが必要です。アマゾンゴーもアプリがないと基本的に入れません。手のひら入店もアプリによる登録が必要です。アメリカの流通はモバイルアプリなしでは進化しないということです。

 カリフォルニアで開始されるロボット宅配もアプリがないと使えません。アプリを使えなければアメリカ小売業の未来は語れないと何度も強調しますね。

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