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日本の対中政策、2021年は踏み絵か?

11月末に中国の王毅外相が来日した際、習近平国家主席の来日案件については話題に上がらなかったとされます。王毅外相の訪日の目的は各種外交問題やオリンピックへの協力などとされ、菅総理とも会談をしていますが、その間に習近平国家主席の来日環境をチェックしたことは間違いないと思います。

王毅氏が本国でどのような報告をしたのかでありますが、想像するに「訪日する環境は見いだせる」といったところだと思います。つまり、一部の自民党議員の間から習氏来日に強い抵抗感があるものの切り崩せるわきの甘さがあると見たと思います。

また、天皇陛下の外国要人との会見もコロナ禍で2020年がなく、2019年以降、アメリカ、フランス、トルコ、サウジ、コソボ、ローマ法王、ウズベキスタンおよび19年8月に開催されたアフリカ開発会議に出席したアフリカ各国に留まっています。

とすればコロナ後の外国賓客との会談で一番乗りを果たしたい、特にバイデン氏より先を切望しているのではないでしょうか?そのコネクションは二階氏であり、二階氏が動けば菅総理を含め、全体を動かすことは可能になります。タイミング的にはオリンピックを開催するのであればその前に照準を合わせると思います。オリンピックでの協力関係を結んだのはその伏線ではないかとみています。

では「バイデン氏のアメリカ」が誕生すると本当にバイデン氏は中国に厳しい態度で示すのでしょうか?個人的には気持ちはあると思います。しかし、切り崩される公算が高い気がします。国務長官候補がアントニー ブリンケン氏ですが、彼はアジア関係の業務経験がないはずで専門ではありません。国防長官候補の黒人のロイド オースティン氏は中東の中央軍司令官経験者で中国のノウハウには遠い方です。

敢えて言うなら通商代表候補に台湾系女性のキャサリン タイ氏を起用していますが、まだ45歳と若く、中国の厳しい圧力をどうかわしていくのか、特に台湾系であれば中国は譲歩しない敵対関係の姿勢を示すとみています。つまり布陣を見れば姿勢と事実はかけ離れたものになりそうです。

もう一つはバイデン布陣がバランス配置を最優先したため、力のベクトルが集中できず、政権がバラバラで理想論だけを振りかざす結果になるかもしれません。その時、実は私が恐れているのはバイデン氏が功績を上げるために日本に無理強いをする可能性を考えています。つまり、アメリカでできないなら同盟である日本がやるべきだという世論形成をしかねないというリスクです。

その場合、今、日本の政権の姿勢が二面外交、つまり日米同盟の絆の中で最優先するのは日米関係だけど地政学的に無視できず、二階氏のごり押しもあり、中国関係を維持するという「どっちつかず政策」になれば日本の外交は方向性を失う可能性があります。

本来であればこんな時だからこそ、日本の内閣が強く、一致妥結し、明白な目標意識を持つべきなのですが、外交に行く前によれよれ状態になっており、今の布陣では期待するのが無理というものでしょう。(内閣の名誉のために申し上げれば「コロナで英気を吸い取られて本来やるべきことが全く手つかずになっている」としておきます。)

中国でコロナがどうなっているのかわかりませんが、国力を見れば本当にこの1年で一気に強くなっています。経済も資源を中心に爆買い傾向が戻っています。その点からすれば中国は1年前と比べ比較にならないくらい扱いづらい国家となっています。中国の膨張はまだ続くとみています。今の状態ではそんな簡単には体制が崩れるようには思えません、一点だけを除けば。それについては今年中にこのブログのトピで触れたいと思っています。

韓国は経済的に日本と中国の間に挟まれ構造的に苦しく、海外にその活路を見出しました。日本が米中の間に挟まれて難しい政治的判断を求められるのとある意味、似た状況です。むしろ台湾のように明白な姿勢を示すほうがプレゼンスがあり支援がしやすい事実もまたしかりなのであります。

日本には踏み絵を踏むほど勇気ある政治家はいないし、世論も形成されていません。しかし、いつまでもそんな中途半端な社会は続けるわけにもいかないのが時代の要請だと思っています。一部では日本はうまく泳いできたと言われますが、それが今後も器用にできるかどうかの保証はないのではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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