
三菱UFJ銀行の新しい頭取に同行の半沢淳一・常務が就任する見通しだと、22日、複数のメディアが報じた。TBS系の人気ドラマ「半沢直樹」シリーズの主人公と同姓であることから、ネット上では“リアル半沢”の誕生だと話題になっている。
さらに、ドラマの原作小説「オレたちバブル入行組」などの作者・池井戸潤氏が同行の前身である三菱銀行の出身で、半沢淳一氏と1988年の同期入行であることを根拠として、半沢直樹のモデルとする指摘もネット上で浮上。23日には池井戸氏がこうした噂を否定する事態となっている。
「半沢直樹にモデルはいない」一方で“半沢同士”エールも

半沢直樹のモデルをめぐっては、8月にも東スポが「『半沢直樹』のモデルが実在か 原作者・池井戸氏の同期に『半沢さん』」と題した記事で、池井戸氏が同期の中で最も優秀だと思った半沢淳一氏から、名字だけ取っているという声が銀行業界で出ていると報じていた。
今回の報道を受け、この記事を引用するなどして、半沢淳一氏がモデルではないかとファンらが盛り上がりを見せた。
作者の池井戸氏は23日、事務所の公式Twitterアカウントを通じ、「ご本人も否定されていますが、半沢直樹のモデルではありません」などと半沢淳一氏がモデルとする指摘を明確に否定した。
【#池井戸潤よりコメントです/#半沢直樹のモデルについて①】三菱UFJ銀行の半沢淳一新頭取は、同期入行ではあるものの、ほとんど面識のない方です。ご本人も否定されていますが、半沢直樹のモデルではありません。また他にも半沢直樹のモデルだという方がいらっしゃるようですが、すべて違います。
— 池井戸潤の事務所です (@officeikeido) December 23, 2020
また、池井戸氏は半沢淳一氏と同期に三菱銀行に入行していることに触れつつ、「ほとんど面識のない方」と説明。半沢直樹は想像上の人物でモデルは存在せず、その名前も「敬愛する知り合いの名前をもじった」と明かした。
一方で、「同じ半沢同士、日本の金融界に新風を吹き込んでいただきたいものです」と“バブル入行組”として半沢淳一氏に対してはエールを送った。
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