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「海外ドラマ・映画で英語学習」3つの落とし穴 成果につながる正解の勉強法

海外ドラマや映画を使った練習は英語学習方法として人気です。しかし、実は3つの落とし穴が……。もし「映画で英語学習なんて効果なかった」という体験があるなら、この落とし穴が原因かもしれません。

それぞれの落とし穴と成果につながる勉強法のポイントについて、TOEIC L&R 900以上のスコア保持者が解説します。

この記事のポイント

  • 作品の英語レベルより観たいものを優先してしまう
  • 翻訳は直訳ではない! 時に大胆な意訳あり
  • 実は字幕より吹替のほうが情報量は多い

作品の英語レベルより観たいものを優先してしまう

「ドラマや映画で楽しく英語学習」と言われると、多くの人は自分にとって面白い作品を選びます。しかし、教材として重要なのは面白さよりも「レベル」。これを忘れてしまうのが、1つめの落とし穴です。

中学英語を習得した段階の日本人の多くは、「初級者」か「初級者寄りの中級者」です。一方、映画やドラマで面白いと言われる作品の多くは「上級者寄りの中級者」か「上級者」向き。このズレを無視して面白さ優先で選ぶと、
「全く聞き取れない」
「字幕で英語を読んでも分からない」
となってしまいます。

教材として観る場合は、「英語字幕を読んで少し辞書を引けば意味が分かる」ものを選んでください。英語字幕が分かる作品が見つからない場合は、まず中学英語を固めるところから始めるとよいでしょう。

翻訳は直訳ではない! 時に大胆な意訳あり

一般の海外映像作品を教材として使う場合、日本語字幕のクセにも注意しましょう。「日本語字幕は通常の英文和訳とは異なる」という落とし穴があるからです。

たとえば、下の例のように簡単な表現でさえ文脈に合わせた意訳があります。
●Thank you. ・・・ 「もういい」「以上だ」「うるさい」「下がれ」「失礼します」
●Hello. ・・・ 「聞いてる?」「ただいま」

これらの意味合いは会話の文脈によって変わるため、英文自体の意味として覚えると大きな勘違いが発生しかねません。複雑な英文になるほど、英文のもともとの意味と文脈に合わせた翻訳(意訳)とを区別する必要があります。

海外ドラマや映画を使った英語学習は、中級者以上のリスニングや表現のバリエーションを広げる学習には適していますが、初級者が行う基本の英語学習には不向きです。

実は字幕より吹替のほうが情報量は多い

3つめの落とし穴は、2つめにも関連しますが「日本語字幕の多くがセリフの一部しか訳していない」ということです。

通常、日本語字幕は1秒間に3〜4文字を基準に作られています。映像を見ながら人間が読める量に抑えられているからです。もともと一部しか訳していませんから、英語のセリフの意味を字幕で答え合わせしようとすると誤解や抜け漏れが多くなりがちです。

一方、吹替では声優が役者の動作に合わせてスピードを調整しながら話してくれるので、字幕より多く情報が詰まっています。

英語のセリフの「和訳」として活用するなら字幕より吹替のほうが断然おすすめ。海外ドラマや映画は、英語字幕と日本語吹替のあるものを優先して使いましょう。

まとめ & 実践 TIPS

海外ドラマ・映画を用いた英語学習の落とし穴は
●レベルより面白さを優先してしまう
●意訳のまま覚えてしまう
●字幕は通常の「和訳」ではない
という3つです。

これらを避けるのに有効な勉強法は、
●英語字幕を理解できるかどうかで選ぶ
●意訳かどうか常に意識する
●「和訳」は日本語吹替を参考にする
という3点を押さえた勉強法です。

海外ドラマ・洋画で勉強する際は落とし穴を避けて、有効に学習できるような勉強法を選びましょう。

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