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第3四半期の英GDP確報値、前期比+16.0% 景気後退リスクも


[ロンドン 22日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比16.0%増と過去最高の伸びとなり、速報値の15.5%増から上方修正された。新型コロナウイルス感染拡大で受けた打撃からの回復が予想より早いことが示された。

ただ、ロンドンとその周辺地域では、感染力が強い新型コロナ変異種の感染拡大に歯止めをかけるため、再び厳格な行動制限が導入されており、英経済が再度、景気後退に突入するリスクがある。

これまでに公表された指標によると、10月は国内経済は停滞しており、イングランド銀行(英中央銀行)は第4・四半期のGDPが再びマイナス成長になると予想している。欧州連合(EU)との貿易交渉の期限も年末に迫っている。

キャピタル・エコノミクスは、現在の行動制限が来年以降も続けば、景気が二番底を打つ可能性が十分にあると指摘した。

第3・四半期は家計所得が増加。一時解雇されていた多くの労働者が職場に復帰したことが寄与した。

個人消費は20%近く増加。外出が制限されていた第2・四半期に積み立てた貯蓄の一部を取り崩す動きが見られた。

第3・四半期の貯蓄率は16.9%。第2・四半期は27.4%と記録的な高水準となっていた。

キャピタル・エコノミクスは、家計の貯蓄率が高いため「ワクチンの効果が広く行き渡れば、来年下半期のGDPが力強く回復すると楽観できる」との見方を示した。

第3・四半期のGDPは前年比では8.6%減だった。

1─8月の政府借り入れは過去最高の2410億ポンド(3230億ドル)となり、前年同期を約1900億ポンド上回った。

2020/21年度の財政赤字は4000億ポンドとなる見通しで、国内総生産(GDP)の20%近くに膨張するとみられている。これは金融危機時の2倍に相当する。

公的債務は2兆1000億ポンドとなり、対GDP比は99.5%。1962年以来の高水準となった。

スナク財務相は、歳入の大幅不足に取り組んでいく方針を改めて表明。声明で「景気が回復した際には、われわれが今年行ったように、将来的な危機対応に備えて公的債務をより持続可能な水準に戻すべく必要な措置を取ることが正しいと考える」と述べた。

国際通貨基金(IMF)は、財政赤字の穴埋めのため、増税が必要になる可能性が高いと分析している。

ONSは第3・四半期の経常赤字が157億ポンドに拡大したことも明らかにした。対GDP比は2.9%。

*内容を追加しました。

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