吉川貴盛氏が議員辞職を願い出ました。
「吉川元農水相が議員辞職表明 現金受領疑惑で引責か、政権打撃」(北海道新聞2020年12月19日)
農水相の立場で現金授受が問題になり、その直後に体調不良での「入院」ですから誰もが逃げたとしか思っていませんでした。
議員として職責に堪えられないなら、当然に辞職すべきということにはなるのですが、自民党議員の場合は、通常は引っ張って逃げ切りを図ります。
それができないで辞職願を出すのは、もうそれ以上に追い詰められた状態にあることを自覚したときです。
逮捕も近いのでしょうか。既に国会も閉会してしまっており、不逮捕特権も及びません。
「自民党に迷惑を掛けられない」
これが自民党議員の辞職の際の大義名分ですが、吉川氏は、体調だけが表向きの理由でしょうか。いずれにしても国民は不在です。
「吉川貴盛元農水相の疑惑 入院という常套手段は通用しない 理解を示す鈴木宗男氏」
議員を辞職したことによって追求から逃れられる?
説明責任を果たさないまま、辞職したということは議員としてはクロだったということです。疑惑は疑惑のまま、というわけにはいきません。
クロです。
(言っておきますけれど、収賄容疑での有罪の意味ではありませんからね)

この問題では、自民党菅総裁の声が聞こえてきません。
高級ステーキなんて食べている場合ではありません。
安倍氏の国会での虚偽答弁疑惑にしても、どうしてここまで自民党は疑惑に寛容なのでしょうか。
コロナ対策の失政で、菅内閣の支持率は激減しています。
「内閣支持、急落39% GoTo停止「遅すぎた」79% 朝日新聞社世論調査」(朝日新聞2020年12月21日)
疑惑で支持率が低下するよりはまし、ということなんでしょうかね。
いよいよ北海道2区での補選が行われることになります。
説明責任を果たさない自民党候補に当選させてはいけません。
そもそも説明責任を果たさない自民党には候補を立てる資格はありません。