記事

日本維新の会と太陽の党が合流? 野合の象徴!

 日本維新の会(代表橋下徹氏)と、太陽の党(代表石原慎太郎氏)が正式に合流するそうです。
 太陽の党を解党して日本維新の会に合流し、石原慎太郎氏が代表となる、これほどの野合がありましょうか。
 先般、橋下氏は、政党が合流するのは、カネの力か、政策などの一致かのどちらかと言っていましたが、さて、橋下氏にとってはどちらなのでしょう。
 私は、政策は似通っているようで似ていないと思っていました。
 維新とか、日の丸・君が代などの復古的なところでは似通っていますが、しかし、本気で王政復古を考えている超反動の石原氏と、日の丸・君が代を自分の権威付に利用し、国民支配の道具と割り切る橋下氏。
 石原氏が尖閣問題を引き起こし、もしかすると頭の中では大東亜共栄圏再興などと考えているかもしれない超反動の石原氏と、尖閣など経済問題に比べれば対した問題とは考えていない橋下氏とでは、実は似て非なる政策でした。
石原慎太郎氏の保守の再結集って? 要は「反動」の再結集ということ。」

 政策合意は、報道によれば次のようなものです。(朝日新聞2012年11月17日より)

 「強くてしたたかな日本をつくる」
1 中央集権体制の打破
 地方交付税廃止=地財制度廃止、地方共有税制度(新たな財政調整制度)の創設、消費税の地方税化、消費税11%を目安(5%固定財源、6%地方共有税《財政調整分》)
2 道州制実現に向けて協議を始める
3 中小・零細企業対策を中心に経済を活性化する
4 社会保障財源は、地方交付税の廃止分+保険料の適正化と給付水準の見直し+所得税捕捉+資産課税で立て直し
5 自由貿易圏に賛同しTPP交渉に参加するが、協議の結果国益に沿わなければ反対。なお農業の競争力強化策を実行する
6 新しいエネルギー需給体制の構築


 橋下氏は、TPP参加を公約にしたり、尖閣に経済価値を置かない姿勢は、財界の意向に沿ったものです。財界は、決して石原氏のような王政復古そのものを目標とはしていません。
 むしろ、TPPに反対な石原氏に近いのは、安倍晋三自民党総裁でしょう。
 以前、首相のとき、復古的な政策をとり、財界から失望を買ったのが安倍晋三自民党総裁でした。
民主党が瓦解していくことの意味 国民の声を無視した末路

 そのような実は似て非なる政策であるにもかかわらず合流したのは、もちろん野合です。
 TPPについても「参加」とはなっていますが、協議の結果、国益に反する内容であれば反対、とどちらにでもとれるようになっています。

 但し、以下の点は、要注意です。
 両者に共通している中央集権体制の打破とか、道州制というのは、要は、小さな政府を志向するもので、かといって地方自治を充実させるためのものではありません。過疎地域を切り捨てるための政策であり、道州制はその手段です。中央対地方という概念で考えると、とんでもない間違いを起こします。
 あくまで、都市部 対 過疎地域
 さらには、都市部の中でも、
  一部の富裕層 対 その他中間層以下
の対立構造であり、その中で、石原氏も橋下氏も、都市部、しかもその富裕層の利益を代弁しているということです。決して、中央対地方のような大きな枠組みではないのです。
 都市部の富裕層のための政治は、財界の意向そのものでもあります。
維新の会と大阪市長選、大阪府知事選

 このような利益の代弁は、実は、先日、行われた米国の大統領選挙とも同じ構造です。ただ違うのがロムニー氏が露骨に富裕層の利益を代弁したのに対し、橋下氏や石原氏は、生活保護受給者を叩くというような卑劣な方法により、自分たちの本音を露骨に出すことなく、あたかも正義者面をしている点が大きな違いです。
米国大統領選挙 ロムニー氏の発言は米国社会の矛盾の象徴

 しかも、両者ともども9条「改正」論者であり、目指すべき方向は、「富国強兵」です。中央集権体制の打破と言いながら軍事力を強化するということは、夜警国家さながら国家権力自体は強まる方向で再編されます。中央権力の抑制が目的ではないということに注意が必要です。
(但し、尖閣問題で一戦を交えたいかどうかは別。また同様に軍隊保持の目的も、かなり違います。)

 橋下氏にとっては、日本維新の会が支持率を低下させている中、関西圏では、一応の支持率は保っているものの、東日本では明らかに低調です。
 石原氏にとってみれば、本来であれば引退すべき年齢に達した人たちの集まりに過ぎず、もはや時間も体力も残されてないような集団であり、独自の構想を立ち上げてはみたものの、先の見通しなどありません。
 また、橋下氏にとっても、石原氏にとっても準備が間に合わない状態での総選挙ですから、野合せざるを得ないというのが現実です。
 そのような中で、橋下氏にとっては、石原氏の考えているような超反動的な王政復古などできようはずもなく、また、遠くない時期に「引退」は間違いない石原氏ということで、石原氏との合流を割り切っているのでしょう。

 このような野合集団などに、何もできるはずもありませんし、何もやってもらいたくもありません。
 どちらも、弱いものイジメの利益代表です。

あわせて読みたい

「日本維新の会」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    変異株で感染の閾値が低下した 緊急事態宣言延長は仕方ないか 橋下さんと岩田先生の交わりのない議論を聞いて 責任ない批判は簡単

    中村ゆきつぐ

    05月06日 08:21

  2. 2

    原宿の竹下通りが「地方都市のシャッター商店街化」の衝撃

    内藤忍

    05月06日 16:17

  3. 3

    ワクチン接種は1日67万人ペースでないと年内に終わらない

    諌山裕

    05月06日 13:46

  4. 4

    「週刊文春」の強さはどこからやってくるのか

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    05月05日 12:05

  5. 5

    渋野日向子 海外挑戦で欠場も“罰金100万円”規定に相次ぐ疑問の声

    女性自身

    05月06日 10:09

  6. 6

    病院の窓にデカデカと「医療は限界 五輪やめて」

    田中龍作

    05月05日 08:42

  7. 7

    「経済優先で人は何を失うのか」 失踪外国人を通し日本を描く映画『海辺の彼女たち』

    清水駿貴

    05月06日 11:36

  8. 8

    小池百合子知事は東京オリンピック開催中止を進言できるか トップに立つ者の責任

    猪野 亨

    05月06日 08:46

  9. 9

    東京五輪に沈黙する小池都知事 豊田真由子氏「反対の世論を見て振る舞い変えている」

    ABEMA TIMES

    05月05日 20:47

  10. 10

    オリンピック中止に舵を切るためには、やはり二階さんの力が必要なようだ

    早川忠孝

    05月05日 16:48

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。