- 2020年12月18日 08:54
【欧州のコロナ】
ヨーロッパで新型コロナウイルス感染が広がっています。検査で陽性となったフランスのマクロン大統領は21日に祝う43歳の誕生日を隔離の中で迎えることになります。
New York TimesはAs Global Rollout of Vaccine Contiues, French President Test Positive(世界的にワクチン接種が始まる中で仏マクロン大統領が新型コロナウイルス検査で陽性)の中で、フランス政府が17日、マクロン大統領(42歳)がコロナ検査で陽性となったと発表したと報じています。
この結果、今週月曜日にマクロン大統領とランチしたスペインのサンチェス大統領、火曜日にランチしたポルトガルのコスタ首相が当面の公式行事を取りやめたということです。
マクロン大統領の67歳の妻は陰性だったとしています。
これまでにコロナに感染した各国首脳と言えば、アメリカのトランプ大統領、ブラジルのボルソナロ大統領、イギリスのジョンソン首相が挙げられ、いずれも感染防止に熱心でなかったのに対して、マクロン大統領は最初から積極的だったことから、いったいどこで感染したのか疑問だといいます。
APはWhy is the EU regulators move up Pfizer vaccine assessment to Dec 21(EU当局、ファイザーなどのワクチンを審査を21日に早める)の中で、E U=ヨーロッパ連合の当局が米ファイザーのワクチンの承認をめぐり、ドイツなどからの圧力を受けて、審査を行う会合を1週間以上早めて21日に開催することになったと報じています。
このワクチンはすでにイギリス、カナダ、アメリカで認められていて、ファイザーと一緒に開発したビオンテックがドイツ企業だということもあってドイツからの突き上げが激しかったそうです。
会合を経てワクチンの使用が認められれば。数日以内にEUに加盟する27か国で接種が始まるということです。
FTは’We have failed,’ Sweden’s king says of coronovirus strategy(スウェーデン国王「われわれは失敗した」と発言)の中で、EUの加盟国でもある北欧スウェーデンのカール16世グスタフ国王が恒例のクリスマス演説で「われわれは失敗した。多くの国民が(コロナで)死亡し、ひどい状況だ」と述べたと報じています。
スウェーデンは移動制限を求めず、マスクの着用を促すことないなどコロナによる規制をしてこなったということでコロナによる死者は7802人に上り、隣国のノルウェーの402にん、フィンランドの472人よりはるかに多いとしています。