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「性行為なしで10万円も」マジメな女子大生ほどパパ活にのめり込む切実な事情

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若い女性がデートや性行為の対価として年上の男性からお金をもらう「パパ活」。なぜ女性たちはリスクを負いながらパパ活をするのか。パパ活を題材にした小説『彼女のスマホがつながらない』を執筆した小説家の志駕晃氏は「私の取材したケースでは、パパ活の動機は、生活費、学費、奨学金返済と切実でした」という――。(前編/全2回)

売春
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Tero Vesalainen

これまでの「売春」とは少し形が違う

――パパ活を取材し、小説を書こうとしたいきさつを教えてください。

パパ活について調べようと思ったのは、去年の夏ごろのことでした。知人の女性が町中でスカウトマンに声をかけられたというのです。

「パパ活、どうですか」

キャバクラや風俗のスカウトなら聞いた経験はありましたが、パパ活のスカウトなんて初めて聞きました。2017年、フジテレビのインターネットテレビで「パパ活」というドラマがつくられたのは聞いていましたが、実態はほとんど知らなかった。

そもそも私自身がパパ活に違和感を抱いていたのです。

一般的に、パパ活とは、肉体関係なしで裕福な年上の男性と食事をしたり、デートをしたりして、お金をもらう活動です。父親にお金をねだる父娘の関係に似ているから、パパ活と呼ばれるようになったそうです。

性的な関係の代償にお金をもらう。それなら昔から続いてきた売春だと理解できます。「援交(援助交際)」や「ワリキリ」……。時代とともに新たな呼び名が生まれましたが、セックスで報酬をえる売春には違いありませんから。

けれども、パパ活について調べてみると、これまでの売春とは少し形が違うらしいと徐々に分かってきました。

太パパ、都度パパ、月極パパ…

実際にセックスなしの食事やデートだけで1万円、多い場合は月10万円以上も受け取る女性がいたのです。食事するだけで1万円以上もらえるのなら、普通にバイトをするよりも効率がいいと考える女子大生がいる。さらに割り切ってお金持ちの「太パパ」と肉体関係を結んで、毎月数十万円稼ぐ女の子もいました。

同時に、金払いのいいパパに出会えず、パパ活アプリで、食事5000円、性行為2万円程度を条件に、毎日、「都度パパ」を探す子もいました。その都度に違うパパと食事をし、そのたびに性行為をするかどうか、値段はいくらか交渉して決めている。

――「太パパ」に「都度パパ」ですか……。

太パパは、高級レストランや海外旅行に連れて行ってくれる裕福で金払いのいい男性のことです。都度パパは、アプリなどでその都度、その都度に見つけるパパ。ほかには、毎月決まったお小遣いをくれる「月極パパ」と呼ばれる男性もいます。

東京タワー
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/filadendron

パパ活が広まることで「パパ」の質も玉石混淆に

――女の子たちはどんなところで、パパと知り合うんですか?

いくつかのパターンがあります。

まずパパ活業界の勝ち組と言えるのが、交際クラブを介した出会い。交際クラブを通して出会う男性は、高額の入会金や会費を支払えるだけの経済力を持っているうえ、身元もそれなりに保証されている。女性がギャラを取りっぱぐれたり、騙されたりするトラブルが少ない。

それから、キャバクラやラウンジで、ホステスと客の関係から、パパ活に発展するケース。なかにはパパ活のカリスマ女性などに、太パパを斡旋してもらったと語る女性もいました。

パパとの出会いで、もっとも多いのが、アプリやSNSです。

最近、パパ活という言葉が広まったせいか、お金持ちでもない男性や若いサラリーマンが、性風俗に行く感覚でパパ活アプリを使うようになりました。そうなると、利用者は玉石混淆です。トラブルもよく耳にします。

パパ活では、食事のギャラや、性行為の有無や値段などの条件を前もって決めます。仲介者を通さずに決めるから、女性にとっては金額を中抜きされないメリットがある。

しかし男性が約束を守るとは限らない。プロフィール自体がデタラメという話も珍しくはありません。自称医師の男性に「実はウソでお金がない」とギャラをもらえなかった女性の体験談も聞きました。金銭トラブルだけではなく、合意のない性行為を強いられる危険性もある。茨城県や新潟県では、パパ活を発端に女性が殺害された事件も起きています。

パパ活にも二極化が進んでいるのです。

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