記事

女性議員をどう増やす?

1/2

クオータ制導入 前向きに検討するとき
1万人の女性調査 賛成は35%だが・・
100ヶ国以上が導入 女性の政界進出加速

候補者の一定数を女性に割り当てる「クオータ制」が多くの国で導入され、各国の議会で構成する列国議会同盟(IPU)が3月8日の「国際女性デー」にまとめた調査によると、1995年に11・3%だった世界の女性国会議員比率は昨年1月時点で24・3%まで上昇し、女性の政治進出を加速している。

こうした中、日本財団が11月、「女性と政治」をテーマにインターネットで行った1万人の女性意識調査でクオータ制導入の是非を聞いたところ、賛成は35・5%、反対は14・1%だった。過半数の50・4%が「わからない」と答え、議論が熟していないきらいがあるが、個人的にはわが国もクオータ制の導入に向け前向きの議論を加速させる時期に来ていると考える。

クオータ制は世界でいち早く男女平等法を制定したノルウェーで1986年に、内閣の40%を女性とするよう定めたのが始まりとされ、現在、世界100ヶ国以上に拡大。経済開発協力機構(OECD)加盟国のうち昨年時点で採用していないのは日本、アメリカ、ニュージーランド、トルコの4ヶ国にとどまる。欧州各国の中で女性の政治参画が遅れたフランスでは一層の男女平等を図るパリテ法が2000年に制定され、ラテンアメリカ諸国に広がっているという。

わが国の女性議員比率は昨年末時点で衆議院10・1%、参院20・7%、都道府県議会11・4%。世界経済フォーラム(WEF)が経済、政治、教育、健康の4分野を基に男女格差を数値化するジェンダー・ギャップ指数を政治分野でみると2020年は153ヵ国中144位(全体では121位)。IPUが各国議会の状況を昨年2月時点でまとめた調査報告書でも、日本の女性議員数は世界164位と断トツの最下位、先進7ヶ国(G7)の中で唯一100位台となっている。

これに対し1万人女性調査では、こうした女性議員比率や19閣僚のうち女性閣僚が2人に留まる菅義偉内閣の現状について、62~64%が、「少ない」、「増やす必要がある」と回答。女性閣僚の理想数に関しても56%が「約半数」、40%が「3割程度」と答えている。

女性の国会進出に関してはわが国も、2010年12月に閣議決定された第3次男女共同参画基本計画で20年までに政治家の30%を女性にする目標を掲げたほか、18年5月には国政選挙や地方議会選挙で男女の候補者数ができる限り「均等」になるよう政党に求める「候補者男女均等法」(政治分野における男女共同参画の推進に関する法律)も施行した。クオータ制と同様の狙いと言えるが罰則がなく、努力義務規定にとどまっていることもあって“理念倒れ”に終わっている面もある。

あわせて読みたい

「女性議員」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    独身でいる理由 男女の5割で共通

    ニッセイ基礎研究所

  2. 2

    コロナ春に収束向かう? 医師予想

    シェアーズカフェ・オンライン

  3. 3

    高額ギャラ原因?芸能界リストラ

    渡邉裕二

  4. 4

    詐欺横行の英国でワクチン接種へ

    小林恭子

  5. 5

    理にかなった皇居の関西移転論

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

  6. 6

    ラブリから性被害 女性が告発

    文春オンライン

  7. 7

    二階氏に「引退して」と批判殺到

    女性自身

  8. 8

    医師が日本のワクチン報道に嘆き

    中村ゆきつぐ

  9. 9

    五輪中止なら湾岸タワマン暴落か

    NEWSポストセブン

  10. 10

    荒れるYahooコメ欄 仕方ないのか

    たかまつなな

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。