
[東京 16日 ロイター] - 日銀は16日、財務省の外国為替資金特別会計から米ドル資金を60億ドル程度買い入れると発表した。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、国際金融協力や金融機関への外貨資金供給のより円滑な実施に備える。2021年3月末までのいずれかの営業日に、市場の実勢レートで購入する。
日銀はこれまでも財務省から米ドル資金を買い入れてきたが、元本の売り戻し条件を付けて実施してきた。今回初めて、元本を売り戻さずに米ドル資金を買い入れる。現状、金融機関の米ドルの資金繰りには問題がないものの、新型コロナの感染拡大で不透明感が強い状況が続いており、日銀として米ドル資金を厚めに保有しておくことにした。
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(和田崇彦)